よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

伝統と進化

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 新宿の老舗の店で日本料理をいただきました。洗練されたしかし、伝統を引き継いだ日本の美しい料理に舌鼓を打ちました。

 高層ビルの外をみると新宿の夜景があります。私は新宿で生まれ育っているので、新宿の変化を小さい時からみてきています。

 新宿は、歴史を残しながら守るものは守り、しかし進化するもの進化はさせてきています。JRの路線拡張や再開発、さらには商業施設地域の大きな発展、公共事業による街の整備、さまざまな視点からみても、私が生まれた数十年前とは大きくことなっています。

 日本の戦後を語るつもりはありませんが、この街だけではなく、多くの街で同様のながれを見ることができるでしょう。高齢者が増加し、人口が減少するという現状を横目に、とどまるところを知らない進化が日々繰り返されています。

 工夫と創造、進歩と成果、そんなキーワードが窓から溢れだしてきます。

 ときどきいまの日本に気が滅入ることがありますが、こうした活気を目にすると、少し気分が楽になります。良いものを守りつつ新しいものをつくりだしていく。そうした意識をすべての者が持ちつつ生きていくことが必要なのだと感じました。

 日本が昔もっていた心が失われたと、最近お会いした理事長や院長からお聴きすることが多くあります。医師のメンタリティの話です。

 しかし、阿吽の呼吸というものはなくなり医師はこうであらなければならない、という哲学が失われたわけではないと思います。環境が変わり、価値観が変化したなかで、決して彼らが失ってはいない、人間がもつ本質的な意欲や喜びを、そして役割を果たしたいという思いを、いまの経営トップは蔑にしているのではないかと考えます。

 医師はこうではなければならないという思いを守りつつ、大きく変化してきた価値観のなかで、医師のみならず全職員に対し、どのようなマネジメントをしなければならないのか、再考する必要があります。

 伝統と進化というタイトルからは少し離れましたが、守るものは守る、しかし変わっていくものをどう支え、価値創造していかなければならないのかということについて、病院そして地域住民は真剣に考え
なければならないのではないでしょうか。

 私たちはいつもそれを考えています。