よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

医療・看護、そして介護に対する思い

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 私は現在、長野県にある社会福祉法人の理事となり、特養のマネジメントに携わっている。

いままでココチケアを通じて、高齢者専用賃貸住宅や小規模多機能、グループホーム、ヘルパーステーション、訪問看護については身近に触れる機会はあったが、特養には関与する機会がなかった。

今回、特養が他の介護事業と似ている部分、そして異なる部分を認識しながら、介護事業で得た情報や思考、ツールを特養なりにアレンジして導入しようと思う。

少なくとも民間企業が行う介護事業と、社福のマネジメントは大きく異なることは想定がつくが、利用者の終の棲家としての機能をもつことは間違いがなく、その視点にたてば、いままで競争がない分(私のいる特養は260人の待機者)、できていなかった本来業務や特徴づくりができればと考えている。

経営指標や内部統制システム、そして教育や評価制度など特養が遅れているとこも数多くある。現場のオペレーションも本当に標準化され、常にアセスメントされるかたちができているのかというと疑問が残る。

医療の世界に十数年間身を置き、そして介護で数年間の経験をしただけのまだまだ駆け出しではあるものの、医療介護福祉全体がどのようにあるべきかという自分なりの考えはもっているつもりだ。

業態転換のなかで、機能分化される病院と、地域における受け皿としての役割をもつ施設介護、さらにそれらを支える地域医療・看護・介護。すべてを俯瞰すると見えてくるものがある。

医療法人明正会の近藤理事長は、ココチケアでの介護事業経営を通じ、よりよい介護事業づくりへの強い思いをもつ。

 近藤先生を含め、あらゆる業界で活躍する師匠に教えを請いながら、あるべきかたちを常に模索し、新しい価値を創造していく仕事に精力を傾ける。今の偽らざる思いである。

 今朝、ココチケアの本社で朝からミーティングを行った。近藤先生には長野に何回か登場していただくことが決定した。感謝、感謝である。