よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

人は他者との関係性のなかで生きる。そこでしか生きられない

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 人は誰かと関係をつくり、壊し、またつくり、進化させ、壊しといったことを繰り返しながら人生を通りすぎていきます。それらの関係はプライベートであったり、社会的であったり、事業的であったりします。

 地域であれば、それらは楽しい、また充実した地域生活をつくりあげるためのファクターであるし、また社会においては、その関係をもって社会生活が一定の組織のなかで形成され、自らが達成したいと思う目的に近づけたり、また求める成果をあげることができるという一面をもっています。

 もちろん事業であれば、その関係により個人間のみならず会社であったり機関であったり、個人の事業であったりあるいは政治であったり、さまざまな対象や領域において目的を達成するための礎になることは間違いがありません。国家レベルにおいても、個人の関係が大きく影響することは大いに理解されています。

 そうであれば、人との関係を人生のもっとも重要な一部として捉えることが必要です。

 勿論前提として自己の独立、自我の確立が必要であることはいうまでもありません。

 受け取るだけではなく、積極的に与えていくことが優先される必要があります。

 平易な言い方でギブアンドテイクという言葉がありますが、これはテイクのためにギブがあるという思いがあり、あまり好きな言い方ではありません。

 ギブということすら意識することなく何かを提供できる人の廻りには、多くの人が集まり、ネットワークが形成され、成果が集約します。尊敬すべき人々のなかに、テイクという言葉もなく、何かが差しだされ、また確保され、思う方向にすべてが運ぶという現象をいくつも目の当たりにしてきました。

 成功する人の周りにはそうしたロジックとでもいえるようなかたちが見え隠れします。

 そうはいっても私のような凡人においては、意識をしなければ利己的になり、また常に施しを受ける側に廻ってしまうという危険があります。提供することについては意識をする、それをギブと思わないという姿勢が大切だと思います。
 ビジネスシーンでは、どうしても目的達成のためにはじめからギブアンドテイクを地でいく取引をしなければならないこともあります。あるいはそれのほうが多いのかもしれません。やはり、ある一定の地域にまで高められていくまでには、形式からはいらなければならないのかもしれないと思いかえします。

 形式であってもまずはギブ、そして成果を得るという心掛けが必要です。

 自分のなかでいつも葛藤しながら、できるだけピュアにしかし、ビジネスとして成果をあげることが社会貢献であるという意識をもって、意図的に他社とのやり取りを繰り返していかなければならない段階にいだ私はいる、と納得しています。

 次のステージに立てるよう、すなわち、自らを常に研鑽や精進の場におき、自己を確立し、意識せず他者のためになり、そして自然に他者が支援をしてくれる状況となり、事業が成功しつづける。それはとりもなおざす、大きく社会貢献の軌跡を残すことである。という状況になれるよう活動していきたいと思います。

 昨日、私が医療のフィールドで多くのことを学んだりチャレンジする機会を与えていただき、とてもお世話になった日立キャピタル増田部長の退職お祝いの会を開かせていただきました(写真右は現在医療チームのYさんです)。

 宴席で改めていろいろな話をお伺いするにつけ、彼がいままで自然に成し遂げてきた物事の重みやすごさを感じます。

 定年退職のあと、休む間もなく毎日朝から晩まで予定がびっしりの手帳を拝見しました。失礼ながら、仕事のリズムから抜けだしていないのでは、と思いました。
 
 しかし、そこに書かれているのは、美術館めぐり、イベント、落語、コンサート、旅行ゴルフ等々多様な内容であり、明らかに仕事そのものではありません。一定の目標をもって組み立てられている事項あり、増田部長としての、いや増田さん個人としての、新しいチャレンジがはじまったことがそのなかから見て取れます。

 新しい環境で、新しい人々との関係を通じ、過去からそうであったようにたくさんの歓喜と満足を地域に提供していかれるのでしょう。仕事を離れての勇気づけられる、セカンドステージへのスタートだと思います。。これからも今まで通り、たくさんの気づきと示唆をいただければ幸いです。本当にありがとうございました。感謝しています。