よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

看護師さんとの仕事

イメージ 1

 病院改革を進めるにあたり、この病院ではH看護総師長(副院長)が看護部を牽引しています。

 いままで、どれだけの看護師さんとお会いしてきたことでしょう。

 医療療養病床や地域一般病床の、そして、DPC病院の、また認定看護師の講座では各病院の幹部である看護部長や副院長がいらっしゃいました。

 彼女達の大半は一様に快活で、経験や学習から形成された知見をもち、あるときは家庭を切り盛りしながらも、それぞれがもつ思いをなんとか実現しようと必死に戦っています。表にその思いを明確に出している人と、そのそぶりを見せない人がいらっしゃいますが、その姿勢は尊敬に値するものでした。

 私たちホワイトボックスは、看護師さんたちとは、例えばリスクマネジメント、クリティカルパス、マニュアル、指標管理、病棟管理、業務改革、教育システム、評価制度、看護過程についての仕事をしています。
 私たちは個々のツールやマネジメントのフレームワーク、そして看護理論についての議論はできても、現場における看護そのものについては触れることすらできません。

 そのようななかでも、彼女達がマネジメント手法を修得し、明らかに以前よりもアクティビティが高くなる状況を見るのはとても楽しみです。仕組みを変え、結果を出そうと必死になって行動する看護師さんからさらに多くのことを学びつつ、私たちがどうすれば役に立てるのかを考える場面でもあります。

 常に黒子として、少しでも現場の環境改善に貢献できる、そんな仕事ができれば私たちは達成感を得ることができます。限界はありながらも努力を積み重ね活動を継続していきたいと考えています。