よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

診療所が地域で貢献するために

 ホワイトボックス社が作成する小冊子に、「繁栄する診療所10の戦略」というものがあります。その小冊子のの目次は次のものです。
 (1)朝早くか、夜遅くまでの診療を行う

 (2)新しい患者さんに来院してもらう

 (3)役立つ情報開示で来院促進を

 (4)病気の不安をできるだけなくすこと

 (5)自院をもっと知ってもらおう

 (6)やはり在宅にも興味をもとう

 (7)事業計画と年間目標を明確に

 (8)資金を増やすことが最も重要

 (9)仕事の手順整理をしっかりと

(10)職員の公平公正な評価と教育

 待つ医療から出向く医療と言う言葉は、私たちの顧問であり透析クリニックを開業しているN先生の言葉です。彼は都内の医療過疎地域において、懸命に医療を継続し、患者さんから慕われているとてもすばらしい医師です。

 彼は、まさに地域医療のために自院が何をすればよいのかを考え、医師が退職したときには、何日も泊まり込んで健診的に診療活動を行ってきた医師です。外部で講演会をしたり、テレビをはじめとしたメディアに出たり、大変な活躍をしていらっしゃいます。ポイントは、診療所の経営は、自分のためだけではなく、地域のためだという思いをもてるかどうかと話されます。

 確かに理不尽な要求や対応をもとめる患者さんもいて、N先生は憤慨していたこともあります。しかし、結局は地域でもっとも大きな透析クリニックとして多くの患者さんを救って言います。積極的に診療を活用し、地域医療に貢献するN先生の診療所運営手法に学ぶところが多くあり、他の弊社クライアントの先生方の考えも含めて書かれたのが上記の小冊子ということができます。

 機会があれば内容について、またご説明させていただきます。