よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

医療におけるマーケティング

マーケティングとは、地域住民が真に求めている医療サービスを提供する体制をつくり、情報を届け、彼らがそれらを効果的に得られるようにしていく活動の総体をいいます。

一般的には場所、サービス(product)、価格、プロモーションが4つのPとして存在しています。病院においても、これらがすべて問われます。

 もちろん、価格については、診療報酬自体は決まっていますが、それ以外については議論の余地がます。とりわけ地域においてどのようなサービスを提供するのか、どのように伝えていくのかについては、まさにマーケティングがなければならないということになります。実は、医療では、こうしたことが軽視されていたきらいがあります。

 しかし、本当に自院のサービスに価値があるのであれば、より多くの患者さんを積極的に救っていく必要があり、口コミでの評判に依存しているだけで足りません。

 積極的にメディアを使うことや、院長や医師自らが外にでて説明をしなければならない時代であると考えます。

 医療の質を高めることとプロモーションが増患に対して重要な意味をもつことがわかります。

 当社では、増患プロジェクトをつくり、医療の質を高めること、そしてプロモーションを的確に行うことを進めています。

 DPC病院でも、また地域一般病床や医療療養病床であっても、また精神病床等であっても、地域住民や患者から強く支持されなければ病床運営している意味が薄れます。自らの質を高め続けてきた中で、増患のために、より高い質をつくる、そしてそれを外部に伝えていくという活動を継続していかなければなりません。