よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

感動の舞台 星の城、明日に輝け

イメージ 1

イメージ 2

 函館のT事務長に誘っていただき、野外劇「星の城、明日に輝け」http://www.yagaigeki.com/
に2度目のアイヌ、町人役で参加しました。
 
 一度経験した舞台での楽しさに味をしめての再参加です。もうすでに1年前に参加しているときに記事を書いているので、同じことは書きません。
 
 2009年には、http://blogs.yahoo.co.jp/itomoji2002/62088952.html
 
 2010年には、http://blogs.yahoo.co.jp/itomoji2002/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%C8%A1%B4%DB%CC%EE%B3%B0%B7%E0

で紹介しています。

 今回は、すべてわかっての参加でしたが、やはりまた、多くの裏方の方々が300名以上の出演者を差配し、きちっと動かしていてることや、舞台装置が圧巻で野外で行う劇では傑出していること、そしてなによりも、函館の歴史は日本の歴史そのものであるし、多くの困難を乗り越えてここまで来ていることが短い時間でよく表現されていることなど、劇団四季が指導したといわれているこの舞台のすごさに感動しました。

 何よりも舞台の袖で、胸に去来する思いを抑えられなかったのは、土方歳三です。

 彼は、函館(箱館)戦争のさなか、ここ函館五稜郭で命を落としましたが、国を憂い、何かを変えようとした彼の生き方は、今の日本にはみることができません。

 時代が時代であったということは背景としてあるものの、彼の死を舞台のうえで弁士が抑揚をつけて語るのを聞き、彼の無念さが胸に迫り、こみ上げてくるものがありました。

 1869年6月20日没。享年35歳はあまりにも若すぎた。何を思い函館まで来て闘い、そして果てていったのか。我々はいったい何をしているのか、どう生きてきたのか、そんな思いが私をほんの数十秒ではありましたが、支配したのでした。
 必ず、この気持ちを、今の医療や介護の変革に生かしていきたい、舞台の袖裏で次の出番を待ちながら、小さな決意をしたことを思い出します。

 なお、事務長は、この数年間ですでに20回以上この舞台に参加しています。

 彼がいなければ私もこの感動を知ることはありませんでしたが、実は、事務長が赴任してから病院の新人や業者さんが野外劇に参加してもらっています。函館の歴史を知ってもらうことや、組織一体となって何かをしていくことを伝えたいと彼が思うからです。

 昨年もあらゆる職種の新入職員60名が対象となりました(下の写真は、私たちと病院スタッフの皆さんです)。また取引業者さんも、野外劇に参加することで、病院との友好な関係をつくり、また地域にも貢献できるということでとても喜んでいるようです。

 事務長は、地元の病院として地域のイベントには必ず参加し、地域一体となることの大切さを身を以て教えています。 事務長とはもう数年この病院で仕事を一緒にさせていただいていますが、あらゆる機会を通じ、いろいろな経験をさせていただき、とても感謝しています。

 地域医療を通じた貢献は自明の理として、地域機関としてどのように地域一体となり、地域に浸透していくのかという命題に対し、日常的に解を求めて活動している事務長、そして病院の活躍に、これからも期待しています。