よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

事務長とサバ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 昨日の北海道にあるこの街は、とても天気のよい日でした。東京が雨だったので、空港に降り立つと、その空や気温、そしてときおり頬を通りすぎていく海風に夏らしさを感じ、夏の日差しがところどころ強くあるものの、なぜか爽やかな思いすら持つことができました。

 病院では、目標管理制度における個人目標賞与配分ルールについての打ち合わせが、関連セクションと終了したのち、事務長室に顔を出された法人本部のK常務と、病院経営や経済、政治など、さまざまな話題で話に花が咲きました。

 声がして、ふと横をみると、いつの間にか仕事を終えたT事務長が戻り、タッパーを開けているところでした。

 事務長は単身赴任がながく、仕事をてきぱきとこなすだけではなく、ピアノを趣味として上品な生活を堪能していますが、実は料理がとてもうまいといわれています。

 ときどきご自身がつくった料理を病院で召し上がったり、職員を自宅に招き食事を振る舞ったりされているようです。この日は昨日煮たサバの煮物を持参されました。

 しばらくすると、ご相伴に預かる間もなく、サバは消えていましたが、さまざまなものに興味を持ち、工夫をしながら自分でやってみるという事務長の性格が、料理にも向けられていることは間違いがありません。なかなかできることではありません。

 病院改革が進み成果をあげてこれたのも、創造的で前向きな事務長の性格や手腕に負うところは大であると考えています。刻々と変化する医療制度改革のなかで、さらに地域貢献できる病院に変貌するため、これからもK常務と事務長の活躍は不可欠です。活躍を強く期待しています。

 そして、次には是非、事務長の料理の味見をさせていただきたいと思っています…。

なお、フランス語で、Ça va?(サバ?)は、元気?調子はどう?という意味です。事務長が魚の煮つけを持ってこられたのは、実は私たちにそれをいいたかったのかもしれないと思い起こし、一人悦にいっている私です。