よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

勢いへの憧憬

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勢いがあるものに、感動するということはよくあることです。懸命に何かをつくりだそうとしていたり、頑張って成果をあげようとしている姿は魅力だし、人の心を揺さぶります。

 

もともと人間は、何かの使命をもって生まれてきているのだとすれば、努力し続けることが本来的な機能として備わっているのかもしれません。努力することが本来の姿であるから、努力していない者は、努力している者に対して魅力を感じると解釈することができます。

いずれにしても私の周りの優れた結果を出している人は、ほとんどといっていいほど努力をしています。たぶん天才のように見える人であったとしても、人知れぬところで努力と自覚せず努力をしているのだと思います。

努力は無理やりなにかをするということではなく、興味があるから、好きだから、やりたいことだから、我を忘れて懸命に何かをする。まさに好んで何かに一所懸命のめりこんでいくというときに、最大の成果をあげるものだといわれます。

 

やりたくないことで自分を追い込む努力は不自然だと思います。

さて、香港の九龍サイドです。この場所に立つと、皆が嬉々として活動しているさまを感じることができます。

 

対岸には、無理やりこの場所に来て何かをさせられているのではなく、歓喜のなかで自らを何かに打ち込ませている人々がたくさんいるのでしょう。彼らの情熱や勇気、そして執念が塊となって、人々の心を感動させていると推測できます。

単に、色とりどりのネオンがきれい、といった類のものではなく、香港島側で何が行われているのかを知っているだけに、それらを生み出す背景から放射されるエネルギーが心を打ち、心を動かすのだと思います。

 

香港政府の思いや戦略、呼応する企業の実力や緻密な活動、そこに勤務する人々や、集まる多くの生きることに強い意欲をもつ人々が作り出す、白熱の魂がそこに見えます。

いずれにしても、「燃え尽きて悔いなし」といった勢いがなければ、本当の成果を得ることはできません。そうした努力をしている人は、瞬時として限界への挑戦を止めることはない、そんな印象を強く受けるのです。

 

いやなことがあったり、くじけそうなとき何回となく通ったこの場所に立つと、地についた足の裏からエネルギーがみるみる急速チャージされることが判ります。

 

この場所に立てることの幸せを、今回も感じることができました。ここで得た力を使い、また頑張りたいと思います。