よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

これからの3年

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 生きる、ということと仕事をするということはほぼ同義である。

 仕事を中心として生きるということが必要だ。

 もちろん、仕事でなくても自己実現できることはあるだろう。趣味でも高みに到達することができるのであれば、それでよい。もっと言えば、どのような劣悪な環境に置かれても、生きていること自体が、人間の価値であることはよく理解できる。

 しかし、もし、働ける環境に自分が置かれているのであれば、亡くなったアップル社のジョブスからもう少し深いところに人生があることを学ばなければならない。

 自分が満足する人生を送りつつ、さらに社会に貢献できたらどんなに素敵なのかを考える。

 すべての個人の活動は何等かのかたちで社会に貢献していないものはないと思う。しかし、問題はそれを意識して、徹底して追求できるかどうかだ。

 自分の仕事は社会に貢献できている。さらに貢献するためには何をしていけばよいか。私はそれが必要ではないかと思う。

 ジョブスは努力家で天才であったかもしれない。彼のように社会を大きく変え、人類を一段上に引き上げた人物はそうはいない。PCやスマートフォンがない生活はすでに考えられないことになっているからだ。

 それでも彼はこう言う。

「墓場で一番金持ちになることは私には重要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要なんだ」

 これは、社会にどう貢献し続けるかを透徹できなければいえることではない。そして彼はその通りに生きてきた。また、

「方向を間違えたり、やりすぎたりしないようにするには、まず、本当は重要でも何でもない、1000のことにノーと言う必要がある」

「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない」
として、真摯に人生を追求していた。

彼がすい臓がんになってから、よりその傾向が強まったという人がいるかもしれない。しかし、実はそのずっと前から彼はその生き方を徹底していたのだと思う。

 常に人ができないこと、新しい価値のあること、そして美しいものを志向し、生き抜いた彼から学ぶことは限りなくある。

 死を以て「人生は短い。自分が好きなことを探して徹底してやり抜くこと」を教えてくれたジョブスは、これから私のなかで生き続けていくことになるだろう。

 まずは、これからの3年。徹底して成果をあげるための選択と集中、そして密度と成果を軸とした生き方をしていきたいと考えている。