よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

どのようにしたら成果をあげられるか

 毎日の、瞬間瞬間を気を抜かず必死に仕事をしている医療関係者は沢山います。

そうした多くの人を知っています。しかし、本人の思いとは裏腹に、他者との仕事のやり取りがうまくいかなかいために、連絡をしたり、催促をしたりすることがありますし、双方しっかりとやっているのだけれども、飛び込みの仕事が発生し、なかにかタイミングが合わないこともあります。

また、双方がそれぞれ大切にしている時間を一緒に使う、たとえば会議のときに、一人でも準備ができていない者がいると全体の時間の使い方がうまくできないために、双方の時間が成果につながらないこともあります。
 
 もちろん、事前の準備を行う者が準備をしていなかったり、間違った報告をしたために、双方の行動が変化してしますこともあります。すなわち、すべての人はそれぞれ懸命に仕事をしていたとしても、ちょっとした意識のずれや、タイミングが合わないことにより、それぞれの目的を達成できないことがあり、そうしたところから、仕事に少しずつ無駄がうまれてくるということになります。
 
 これらをうまく行うためには、自分の部署であれば仕事を始める前のミーティングにより、組織構成員全員がそれぞれの仕事の内容を確認したり、反芻したりしながらお互いに注意をし合い、できるだけうまく仕事が進むように意識を併せることになります。しかし、他部署はそうはいきません。他部署のある人との関係では双方に朝、今日の予定を確認したとしても、前述したように時間を正確に守れない何かが発生(たとえそれが幅のある時間帯であったとしても)すれば、結局のところ、ずれが発生して次の仕事に影響を与えてしまうことになります。
 
 ということで、少なくとも
(1)自分のコントロールする部署においては、仕事の始まる前の計画確認と、時間帯が異なるスタッフのための 連絡 を行うための記録を必ず行うこと
(2)優先順位をつけておくこと
(3)緊急事態が発生したときのために、どのようにリスクを回避、あるいは小さくするのかについての段取りを通 常から決めておくこと
(4)個別の他者との関係においては、しっかりとした意思疎通を行うこと、また時間を軸とした計画を共有するこ
 と
(5)(1)~(3)の前提となる行動について、行動を標準化するとともに、問題があれば修正する仕組みを別途つ くりあげておくこと
(6)業務改善により(5)の見直しや新たな仕組みづくりを常に計画的に行うこと
といったことが必要です。
もちろん、一人ひとりのスキルが一定レベルに達していることを確認し、不足するものがあれば相互に確認をしたうえでそれぞれのスキルを組織構成員全員が常に身に着けるよう努力することも必要です。
 
整理すれば、ありとあらゆる部署がそれぞれにおいて業務の棚卸をしたり、分析を行ったうえで、
 (1)職務基準、マニュアルを整備し常に改定
 (2)(1)を使った教育実施
 (3)リスクマネジメントや感染症対策、パス作成及び運用、記録チェック、コスト削減、業務改善提案、を常に
  実施する
 (4)月次、週間、毎日の計画を事前に立案
 (5)日々の業務の優先順位づけ
 (6)一定期間に完了すべき事項の優先順位づけ
 (7)PDCAによる管理(月次、週間、毎日)
 (8)(7)をより深め、Pは段取りの部分まで、すなわち単に概念的な計画ということよりも深いレベルでの準備
  まで実施
 (9)結果を組織全体で管理
(10)計画から乖離(遅延)しているものについて常に組織全体が認識し次に進めるよう対処
(11)(10)を統治システム(ガバナンス)のなかで実施する
というフローを確立することが必要です。
 
 上記を管理会計や人事管理が支援する、ということになりますし、ここの業務に必要なマネジメントツールを整備していくということになります。
 
 と、雪が深々と降り続く静かな東京で、心を静寂のなかにおきつつ、原点に戻るとともに仕事のやり方を明確にすることの必要性を考えています。ただ、思いだけがからまわりしなように、一つ秘湯自分として、上記の仕事のながれを確認しながら、半分経過してしまった1月の残りにおいて成果をあげていきたいと考えています。