よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

病院原価計算の前提

 病院原価計算はモニタリングツールです。すなわち現状がどうなっているのかをつぶさに把握し、そのうえで、問題を発見、課題の明確化、問題解決のための活動といったながれが病院にはありますが、まさに現状把握を的確に行うために病院原価計算があります。
 
 まずは、月次決算及び処理の正確化かつ迅速化、月割り経費の正確な計上、が必要となります。この基礎的な部分が正しく実施されなければ、その後の計算がナンセンスになります。部門別損益が誤った会計を基礎として行われればそれは誤った結果しか提示しないことが秋rかあです。
 
 1.会計フローを設計する
 2.経理にあがるまえの処理をルール化する
 3.期日前に処理ができる
 4.権限の明確化
 6.予算編成の確実性
 7.稟議制度の円滑な処理
 8.合い見積もりの励行
 9.適切な物品管理
10.払い出し管理の徹底
といったことが行われる必要があります。
 
 例えば、10ですが多くの薬剤部で、どこの病棟にどれだけ払い出したのかを把握していないところが数多くあります。それは入力の手間がかかるということであり後回しになることが原因です。もちろんSPDを入れているところであれば、明確なデータがあります。しかし、そうでなければいちいち管理していない。
 
 これでは直課するコストを部門毎に把握できないのはいうまでもありません。これを月次処理の正確化に含めます。受け払い管理簿がなければ、実地棚卸をしても差異が分析できません。
 
 すべて医業原価に含まれてしまいす。結局棚卸差損がどれだけあったのかを認識できず、クオリティの改善に結びつけることができないで終わります。それでは意味がない。
 ということに気が付く必要があります。 
 
  まだまだ、いろいろなことがありますが、それは次回以降に。