よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

成果をあげるために

 今日、クライアントの社長と昼食をいただきながら、いろいろな話をしました。彼は30年前に独立して、従業員50人の不動産会社を運営しています。
 
 時代を読み、時代とともに事業を拡大してきました。彼は、この一年ほど引退をよく口にしていました。教えても、教えても人が育たない、優秀な人材が応募してこないという悩みがあり、トップとして詳細なところまでチェックを入れないと手続きや作業が停滞する、あるいは正しく行われないという事実があったからです。
 企業の定年が実質的には65歳になり、さらに70歳までが就労しなければ日本を支えることができない時代が到来するという新聞記事をみてから彼は変わりました。
彼は緻密で仔細なところに気が付く人で、いつもその視点に感心させられていましたが、自分の人生も、ここで終わらせるのではなく、一生仕事から離れないという決意をしたように見えます。
 
 ただ、同じ仕事のやり方ではなく、すなわち同じように自分がすべてに首をつっこみ、そして仔細な指導をあらゆる場面でしていかなければならない状況のなかで仕事をするのは、無理だろうという思いでいるようです。
 いつまでも自分が見なければ仕事が進まないことへの不安や、煩わしさが根底にあるのでしょう。
 
 ビジネスモデルを変えて成果をあげる、そんな期待が、事業継続への思いを募らせているのかもしれません。いずれにしても、これからどのように仕事をしていくのかについていつも考え、悩み、そして成果をあげようとして日々懸命に仕事をされています。
 多くの経営者は、常に悩み、何かを成し遂げようとして生活しているから経営者なのだと思います。自分の時間も殆ど削り、時間があれば仕事のことを考えている、そんな経営者が私の周りにもたくさんいます。
 
しかし、経営者ではないにしても、病院で、土曜日を休暇としている事務長や幹部はそれほど多くはありません。私もよく土曜に病院に訪問し、ミーティングを行います。
  彼らはやはり、何かを成し遂げることに強い意志をもっています。常に改革を進め、よい結果を出そうと努力しています。単なるパフォーマンスであればすぐばれてしまいます。透けてみえるものが陳腐であれば、部下はついてきません。
 私は多くの事務長や看護部長、そして他の幹部と病院でいくつかのプロジェクトを進めていますが、ほとんど休みなく、目標を達成するために活動する幹部の皆さんにはいつも頭がさがります。心から何かを達成することに打ち込んでいるのだと思います。
 
  いずれにしても、その人の意欲に強いものがあれば彼らの年齢はあまり意味がありません。
目標とするものに対し、どこまで歩みを進めることができるのか、常に合目的に動き成果をあげる、そんな医療従事者が数多く存在しています。
 
 自己犠牲を強いるわけではありませんし、休み返上を正当化しようとしているのではありませんがある時期、改革を目の前にしたときには、一定程度の集中した業務の推進が必要ではないかといつも考えています。
 もちろん時間内にすべてを完結し、休日は英気を養うことを排除するものでもありません。
 
 関与する私たちも息が抜けません。毎日そうした方々とともに仕事ができることをとても嬉しく思っています。