よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

やる気になる組織。成果が上がる組織

組織に所属する人は、例え管理されなくても働くものです。しかし、管理(=一定の方向に誘導する、という意味)がなければ、一人一人が正しい方向に動けるか、成果を最大化できるかというと、疑問があります。

多くの場合、私の経験からすると前向きに行動している人はよくて4分の1程度です。

他は楽な方に動いている。パレートによれば2割が懸命に働き6割は普通、2割が任務を果たしていないということなのでしょうが、そこまではいかないまでも、近い傾向はあります。

方向を示す。具体的な道を開示する。方法を示す、鼓舞する、認めてあげる、工夫や創造を引き出す、時間や期日で仕事をしてもらう、といった事がどうしても必要になります。

活度の低い組織に入ると、人材はいるのに成果が上がっていない事がありますが、それは多くの場合、マネジメント不在、放棄から発生している現象であることがわかります。

あるべきマネジメントシステム※、そして誠意のあるヴィジョナリーなリーダーの存在が不可欠です。やる気になる組織、成果のあがる組織のための必要十分条件です。

HRM、医療ツール、モニタリングシステムをいいます。