よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

前に進むために、リーダーは

自分がどこを目指しているのかを、明確にできないリーダーは、組織を牽引できません。

明確にしても、伝えられなければ結果は同じです。それを面倒くさいと思えば先に進みません。面倒くさいと思わなくても行動できなければ同じです。

ただ、受け入れるスタッフ側に、いろいろな事情や経緯があるとしても、リーダーの考えや方向性に納得がいかなかったり、受容できない何かがあれば元も子もありません。

リーダーは、日頃の行いを反芻する必要があります。

しかし、どうしても受側に問題なしと言えない時には、解り合えるスタッフを探さなければならないことになります。

組織はリーダーが、リーダーの思いで運営し、それを受容し、共に活動できるスタッフによりつくられ進化するものだからです。職場を異動させることや、退職を止めないことが現場で行われています。

仕方のないことではありますが、本来双方が納得できる環境があれば、無駄のない組織運営ができることもあり、慎重な対応が必要です。

いろいろな組織に訪問すると、良い方向に進んでいることろも、逆のこともあり複雑な気持ちになります。

ただ、リーダーが、信念を以て、「善」を基礎とした組織運営を行おうとするかぎり、良い方向進んでいくという確信が私にはあります。

マネジメント能力があり、思いやりのある、しかし、信念を曲げない強いリーダーの出現が望まれます。