よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

組織活力の源泉は、満足を求め覚醒した個人である

f:id:itomoji2002:20210831133806j:plain


人生は、ながいようで意外と短いと思います。最期のときにならないと気が付かないことだとは思いますが、若いときには感じられなかったことが、年齢を重ねることで、より実感をもってそう思うようになりました。

 

今日より明日、明日より来月、来年となれば、その感覚はより鮮明になってくるのだと容易に想像できます。

 

人生をどのように過ごすのかは個人の自由ですし、価値観に依存します。人生のプロセスにおいてさまざまな出来事があり、環境が変わり、他からの影響を受け、そのつど価値観は変化するし、行動も変化するのだと思います。

 

諦めたり、頑張ったり、挫折したり、成功したり、また失敗したり這い登ってきたりという、繰り返しのなかで、思いを変え、価値観を変え、何をして、どのように生きるのかをその都度決めながら人は時間を紡いでいきます。

 

仕事においても社会にでてからずっと同じ仕事をする人もいるし、違う仕事をする人もいます。いくつかの仕事を転々としたしながら経験を積み重ね力をつける人もいるし、そうではない人もいます。

 

これもすべて自分が最終的には決めてきたことで、何がよいのか、すごいのか、よくなかったのかどうかも自分でしか判りません。いや自分でもわからない方の方が多いかもしれません。いわんや他人からとやかくいわれることでもありません。

 

なので、大切なことはその都度自分の思いをしっかりともち、信念に変えて人生を生き抜いてきたかどうかということだと思います。

 

その都度、自分は満足できてきたのかどうかという問いに対して、YESといえることが大切だと思います。満足=成功したことであるとと私は考えているからです。

 

もちろん、自己満足だけではなく、小さなことでもいい、何かをやりきったことで何等かの成果を挙げるプロセスや、達成により満足できるし、更に他者からも評価されれば素敵なことだと思います。

 

悔いないよう頑張ったけれどもゴールにたどり着けかった、ということもあるかもしれませんが、プロセスでの満足もあるし、そこに自分の成長が必ずある筈です。頑張って成長できないことはありえないと考えています。

 

何等かの活動を思いをもって、懸命にそして必死に挑戦すれば、信念が強くなり、その事項に対する知識や技術技術は高まります。もちろん、プロセスで多くの人に接することもできるし、教えを乞うことや、学ぶなかで謙虚になれたり、勇気をもらうこと、助けたり助けられたりする経験を積めるのです。

 

自分のやりたいことを設定し、思いを強く、信念を強く、学習を怠らず行動する。信頼される自分をつくりながら、他者と接し影響を受けたり与えたりしながら行動することで間違いなく成長できます。

 

いま、人類が経験したことのない大変な時代を迎えています。全てのリーダーは多くの叡智を糾合し、それぞれの地域で、しっかりと自分を磨き組織を護っていかなければなりません。

 

個人の価値観はさまざまですし、生き方もさまざまです。しかし、誰もが満足し生きるために、人は自己研鑽を続けていくのです。

 

いま取り組んでいることは自分にとって本当に満足できるものかどうか。そうではないかの見極めが必要です。

 

できることは限られているけれども、時間を有効に使えばやれることは無尽蔵にあります。目標を決め、一つ一つクリヤーしながら、成果を挙げていくことを怠らないことが大切、と自らに言い聞かせ、従業員を巻き込んで前に進みましょう。

 

強い思いをもち、限られた人生を懸命に生きていくことができる人が数多く存在する組織は強く、活力のある組織です。組織活力の源泉である個人の情熱を枯渇させないよう、また彼らの行動を阻害することのないようにしなければなりません。

 

多くの従業員が仕事において満足し、実質的な組織活力の源泉となれるよう、リーダーは未来を語り基盤づくりを怠らず、果敢に挑戦していけるとよいですね。