よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

変化と不変

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 いま、仕事で大阪梅田に来ています。時間までの間、近くの店でコーヒーをいただきながら思うこと。しばらく来ていなかった梅田ですが、明らかに大阪駅も変わり、周辺も以前から開発されていたところのかたちができたという印象です。

そもそも大阪駅に移動する前、新大阪の新幹線の乗り換え口のところの「みどりの窓口」は、すばらしいデザインで改修されていて、しごく感動しました。
 
 しかし、大阪駅に降り立ち、阪急をみながら、歩いていくと、相変わらず曾根崎のあたりは変わっていないし、私が生まれた歌舞伎町の雑踏と同じ匂いがする街が残されています。ほんの数百メートルのところにあるその場所は、私にとっての大阪であり、私の印象通りの大阪の街だということができます。ある意味落ち着く場所であるかもしれません。
 
 当たり前ではありますが、今の日本は10年、20年前とは明らかに変化しています。それは技術であったり、環境であったり、文化であったり、教育であったり、時代の移り変わりのなかで、目に見えるものと目にみえない変化が数多くあります。

あとから生まれた人はその時代が所与として、過去を知る由もなく、変化にも気が付いていないかもしれませんが、長く生きれば生きるほど、その変化に気が付くのでしょう。
 
ただ、すべてが変わったわけではなく、何も変わっていないところもあり、だからこそ、時代の移り変わりを目でみる、体で感じることができるのだと判ります。

すべてが見たこともないものに一気に代わるのであれば、まるで浦島太郎のもった気持ちのようになるかもしれません(実際は浦島太郎にも記憶がある場所や、ものは残っていたのだとは思いますが)。
 
変わるものがあり、変わらないものがあり、変わろうとしているものもあり、変えてはいけないものもある。そんな関係のなかで変化と不変のものが混在し、そこで人が活かされているのだと思います。

何を変えていくのか、何を変えないのか、変えてはいけないのか。少なくとも自分の関与できるものについて認識をし、意識的に行動していく必要があります。
 
自分にとり変えなければならないものは何か、変えてはいけないものは何か、こうしていると、自分のなかで整理をつけることができてきます。変えるものは何か、今何をもっとも変えていかなければならないのか。変えてはいけないもの、より深めていくものは何か。朝の10分、ここで考えることができました。