よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

勢いをつくる

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勢いは、どのようなときにも必要なものです。勢いがあれば、どのようなことにも積極的に取り組んでいくことができます。勢いをつくりあげるためには、心からの情熱が必要です。
 
 もちろんん、切羽詰まった時にあせる、そして懸命に頑張る、といった状況も、大きな力を出すことができますが、これはここでの埒外とします。
 
 勢い、という言葉には、前向きな、という意味を含んでおり、こうした切羽詰まって、というときに前向きにという意識をもてるケースは少なく、なんとかしなければ××だ、といった追い詰められた気持ちになることが多いからです。
 
 であるとすると勢いをつくるためには、いま自分は何をすべきなのか、そしてそれをしなければならない理由は何なんかをしっかりと考え、結果として思いや意欲をつくり、それを信念に変えて、絶対に何かを達成するという強い思いをもつことが必要です。
 こうしたしっかりとした基礎がある、本来の勢いが意味をもちます。
 
 思い付きで勢いをつくるのでは、その状況を長持ちさせることはできないし、また、結果を正しく得ることができません。本来の勢いをつけるために、どのような手順を踏めばよいのかを熟考し、勢いを意図的につくりあげていくことが求められています。
 
 とりわけ組織において、成果をあげなければならない、といったときには、勢いをつけることを考えます。
 
 そして、勢いをつけるためには上記で説明した「準備」を行ったうえで、大きなながれをつくらなければなりません。
 
 なお、個人個人がいくら前向きになったとしても、それを阻害する組織であれば、意味がありません。組織が個人の意欲を削ぎ、勢いを抑える方向に進むからです。組織構成員が勢いをもつための活動を行うとともに、阻害要因をどのように排除していくのかについても、しかりと考えておく必要があります。
 
 勢い阻害要因としては、課題のある仕事の仕組みや、ネガティブな個人、スキルのない個人があげられます。とりわけリーダーシップをとるべき者がネガティブであったり、人間性に課題があるといったケースは、ダイレクトにマイナスの影響を与えます。
 
 トップマネジメントは、常によい組織文化を醸成するとともに、個人のやる気を削ぐ原因を一つ一つ取り除かなければなりません。組織を勢いづけるための取組を連続的に行い、そしてそれがうまく継続できるよう現場をウォッチする。トップマネジメントは、そんな肌理の細かいマネジメントを行えるようにしておく必要があります。
 
 マネジメント力を磨くとともに、ヴィジョンを掲げ、スキルの高いスタッフを配置します。適切な判断ができるよう情報収集を怠らず、また、指示した事項が思い通りに実行されているかどうかについてチェックするなど、行うべきことを的確に行わなければなりません。
 
 トップマネジメントも勢いをつけなければならない、という帰結です。