よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

先をみるということ

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 先をみるということは、よほどの知識や経験がなければできないことではないかと思います。さらに、何かの変化を基礎として将来を予想するためには、変化を観測するための指標を自分のなかで決めていなければなりません。 
 これは経済指標や他の指標だけではなく、自分なりの価値をもたせた指標をつくりだし、それらについての動向をみながら将来を予測することが必要です。
 日本はどうなるのか、日本経済は、日本の財政はどのようになるのか、政府債務残高をどのように解消していくのか、といったことなどは、そうしたながれのなかで議論されます。
 
 自分については、どうでしょう。
 自分のことは一番わかっているし、管理することができる主体であるとすれば、先をみることがもっとも容易なのではないかと思います。
 
 冷静にみれば、何もかも知っているし、理解しているし(知らないし理解できないという仮説はないことにします)、コントロールできるからです。
 自分の能力や、興味のあること、力を入れられることや、仕事や家族、その他の制約条件についてもすべて理解しているのですから、前述したように、もっともうまく先を読めるし、その通りに誘導することもできるのではないかと思っています。
 
 自分の予知したもの、あるいは予想したもの、こうなりたいと思ったことに対し、それを違う方向や道に誘導しようとしている自分のなかの何かがあるのであれば、それをどのように排除していけばよいのかを考えることで、成果をあげることができます。
 自分をコントロールするための思いや信念、技術や人間性を道付け、コミュニケーションをとりながら内外での活動を行うことが有効です。
 
 自分はどうなるのかという、意味での先を読むのではなく、自分はこうなるのだという意味で先をみる、ということで日々の活動をしていけたらと考えています。