よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ベトナム医療事情(2)

イメージ 1
 
ホーチミンで一番のビルは(68階建て・262m)の、ビテクスコ・フィナンシャルタワーです。香港のICCが高さ484mで、地上118階建ですから、その半分以上はありますが、まだまだという感じがあります。ビルの高さが国力を示すというわけではありませんが、このビル以外にあまり高い建物は見当たらないというイメージです。
 
車もそこそこはありますが、やはりバイクにかなわず、信号のない交差点では驚くことがたくさん起こっています。しかし、それでもうまく運転し、ぶつかりそうでぶつからない技は見たことがありません。いずれにしても、これからの発展の速度はとても早いのではないかと考えています。
 
その理由は、ベトナムをけん引しているのは海外留学組であること、また新しい技術が堰を切ったように国内に入ってきていること、英語の堪能なトップが多いこと(日本語についてもよく話せる人がいて、現在は日本語ブームであるということもあります=あまり関係ないかもしれませんが)などがあげられます。何よりも若い人々が意欲をもって何かを変えていこうという気概をもっていることも重要です。男性はあまり勤勉でもないという南方特有の傾向があるともいわれていますが、それほどでもないイメージはあります。
 
さて医療です。パートナーに紹介してもらった政府関係者が小児科健診センターを経営していて、3000万円個人で投資したが(日本ではたぶん4億円の価値があると思います。驚きです)、やっと数ヶ月で黒字になったということを聴き、見学にいったところ、周りの店舗よりは、とても綺麗ではありましたが、小児科診療所の大き目バージョンでした。結局は、まだまだなんだと思い、逆にこれならという思いもあります。
 
フランスベトナム病院にもいきましたが、いわゆる富裕層向けの病院で、目の玉が飛び出るほど高い診察料(現地の人の弁)という病院ではありましたが、やっと普通の病院ですねという感じです。
 
この病院は設備もととのい、接遇も最高で、医師毎に予約をとるという欧米型の病院でしたが、落ち着いていて清潔でデザインやセンスは中国や香港の富裕層の病院に勝るとも劣らない新しい日本と同じ匂いのする病院だと感じました。しかし、たぶんあの大きさで患者さんの人数が十分かどうかについては少し疑問符が付きました。
 
イメージ 2
整理すると、
(1)一般の患者さんの病院はあまりきれいとはいえないし、日本の病院とは比較にはなりませんが、不足していて、これから益々増やしていかなければならない
(2)富裕層の病院は明確に区分されていて、こぎれいにした日本の急性期病院のイメージがあり、機能もそのような機能を兼ね備えているのだろうと予想されますが、まだアクティビティからすれば、日本の病院よりもパフォーマンスが悪いのではないか
 
を基礎として、どのような日本のよいところを移植したモデルで、彼らに貢献すればよいのかを考える必要があると考えたのでした。
 
確かにまだ少ない数の病院しか見ていませんし、何十人、何百人の医師とお話したわけではありませんから、単なる印象であることは否めません。さらにマーケティングを進め、最適なプランをベトナム側に提示していきたいと思いっています。楽しみです。