よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

医療機関のブランディング

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ブランドとは、ある対象物に対する安心信頼信用を創ること、又はそのプロセスをいいます。

あらゆる組織はブランディングが必要です。ブランドには訴求力があり、対象に対する顧客の執着を得ることができるからです。医機関も例外ではありません。

では、ブランドを創りあげるためには、何をすればよいのでしょうか。医療の質を上げることが第一です。医療の質の評価ポイントは多数ありますが、病院も診療所でもスムースに治療が終わること、と定義することが適当です。

受付→診察→検査→診察→会計→薬受取といったプロセスや結果、同様に入院のそれらが、エビデンス的に適切で、患者さんやご家族に満足してもらえることが求められています。

そして、大切なことは、万民に伝わること。時間をかけて評判を創るだけではなく、考えや思い、そして事実を伝えていかなければ、早期にブランドを構築することはできません。

そこで媒体やセミナーを使うことになります。雑誌に取材をしてもらう、記事を書く、メディアで取り上げてもらう、院内外でのセミナーを実施する、といった活動が必要になります。

▽医療質を上げるために仕事の仕組みの見直しや個人の教育を徹底する
▽医療安全対策や感染対策、パスの運用、マニュアルの整備活用、他の必要な活動の見直し
▽ガバナンス(病院統治)の仕組みや、モニタリングシステムを確立する
▽部門や部署マネジメントを適切に行い、とりわけ部署間コンフリクトを解消する

などが実施されるとともに、言葉は不適切ではありますが、販促活動を行うことになります。
組織を方向付け、 一人ひとりの職員を活かし、 行うべきことを行い、それを知らしめる。これが、ブランディングのためのポイントであると理解する必要があると考えています。