よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ヴィジョンがあるか

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                                                     (ジャカルタJCI病院視察)
 
私は、高校生のときに、こうなりたいと思った職業についています。ほぼ、そのときの思い通りの人生を生きてきた気がします。

もちろん医療や介護の仕事をすることについては、当時考えても見ませんでしたから、100%というわけではありませんが、職業的には一定の範囲に入っていると思っています。

それでは、いまが到達点であったかといえば、そうではありません。当時の自分と今では思いが異なるからです。

つまり、誰にもあることではありますが、こうなりたいという範囲が経年により、徐々に広がってきた、ということだと理解しています。

常に、そのときの自分があり、次はこのようにしたい、こんなことをしてみたいと考えるのは自然です。

環境も時代も変わり、文化や社会のニーズも変化しているなかで、自分だけが生き方を変えないのは、ある意味おかしなことだとも思います。

で、ではどうなりたいのか。

実はこうなりたいといった範囲が広がったことは認識できるのですが、輪郭が昔ほど鮮明ではありません。

昔は職業そのものがターゲットでしたし、その職業から想定できる範囲で予想できる仕事に就くことが目標であり、まさに教科書のような正義感や理想に執着できたことが、そうであった理由です。
今は、いろいろな制約や限界、制限や阻害要因があり、結果が見えるなか、鮮明なヴィジョンが描けないという事なのかも知れません。

それはそれで、悲しい事です。

当時考えたよりも現実味を持っただけに、強くなった可能性がある使命感のようなものに体を委ね、懸命に動いてみたいと考えています。

執着や覚悟が必要だと思います。