よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

これは大切、権限と責任について

 先日、ある病院行ったセミナーのテーマです。権限と責任そのものだけではなく、その背景に何が求められているのかについて検討しなければなりません。
 
 組織には、人、情報、時間、モノ、カネの経営資源がある。経営資源を意識するかしないかで、人生が大きく変わることに気が付く必要がある。自分の人生もまったく同じ。自分の人生においても、時間と情報を駆使して、自分や家族、あるいは地域社会の人がどのようにうごき、モノやカネを使いながら、楽しく生活していくのかを考える必要がある。
 
とりわけ時間や情報を大切にすることが必要。社会人として働ける期間と時間は皆同じ、時間を有効に使うことは自分にとって最も大切なこと。仕事の時間を無駄に使うことは、人生の無駄と考える。時間を大切にしなければ自分が損をするという意識を全職員がもてる文化をつくる(情報発信=常に啓蒙活動)仕事を通じて自分を鍛える。そしてタイムマネジメントを行うことで目標を達成する
▽相手を思いやる(厳しさと優しさ)
▽計画性をもって行動する
▽仕事の仕組みを見直す
▽個人の技術技能を高める
▽一つ一つの仕事に対し、濃淡をつけたうえで合理的に対応する
▽コミュニケーションを活発にする(情報受発信)
 
なお、コミュニケーションのなかから意思決定が行われる。組織の長は、何かをいきなり決定したり伝えるのではなく、自分の管理する組織は何をしなければならないのか。そして何を求められているのだろうか、また、現状それを達成するためにはどのような課題があるのかを考え、現状分析を行ったうえで、最適の方法でそれを組織に伝え、実行に移すことが必要。行うべきことと現場の状況を把握して最もうまいやり方で組織を動かす必要がある。部下を一人でももったらそれを考え、実行する。
 
さて、組織を動かすための組織における役割について説明する。
役割には責任が付随する
(1)役割とは
 社会生活において、その人の地位や職務に応じて期待され、あるいは遂行しているはたらきや役目
(2)責任とは
 立場上、当然に負わなければならない任務や義務
 
役割を果たす
(1)職員としての役割
  ①社会人
  ②組織人
  ③医療人
(2)管理者・監督者としての役割
  ①目標達成
  ②組織成長
 
技術技能を身に着ける
(1)所属する部署に必要な技術技能
(2)役職者としての技術技能
(1)職務基準の整備
(2)権限規程の整備
(3)マニュアルの整備
(4)評価制度整備
(5)教育システム整備及び学習機会の用意
 
責任には権限が付与される
(1)権限とは
 個人がその立場でもつ権利・権力の範囲
 
(2)権利・権力とは
 ある物事を自分の意志によって自由に行ったり、他
人に要求したりすることのできる資格及び他人を強制
し、服従させる力
 
権限と責任
(1)役割を果たすためには、権限がなければならない
(2)権限を行使する前提には、責任がある
(3)役割を果たせないということは、責任を果たしていないこと
(4)構成員が責任を果たせなければ、組織目標が達成
 されない
(5)責任を果たすことは管理者・監督者の使命
人は無限の力をもっている。それを発揮することができるかどうかは、本人の思い、志次第。誰にでもない、自分に勝って悔いのない人生を送る権利を職員全員がもっている。いろいろなことがあるが、まずは役割を果たすことを通じて、自分を鍛えていこう。
権限と責任をもって、行動することへ一歩踏み出すことからはじめることとする。