よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

医療の未来

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少子高齢化、人口減少の元、社会保障費が抑制されたり働き手が少なくなる、さらに景気悪化による可処分所得低迷、欧米各国の景気拡大によるコストプッシュインフレによる患者減など、医療の未来は決して明るくはありません。明るい未来をつくるために、

  • 今ある経営資源で最適の医療を行うこと
  • 患者を増やすこと

が必要です。

まず、患者が来院しなければ、全ては始まりません。比較優位をもった病院運営によるブランド構築を背景といた連携・営業活動が必要です。

よくない評判があれば、その原因を探り解決行動を行うことでそれらを払拭しなければなりません。資源の最適化を行い、短時間で質の高い医療が行える体制整備や仕事の仕組み作り、そして個人の技術技能向上に向けた取り組みを行います。

クリニックであればリピート率をあげ、急性期病院であれば新患を増やし早急治療、早期退院を仕掛けるための枠組みをつくります。

すなわち、ここに地域や自院経営資源に合致した内外戦略の実行が必要です。

  • 診療内容見直し
  • 病床転換
  • 在宅への展開
  • ガバナンス体制強化
  • マニュアル作成・運用、そして
  • 評価制度
  • 教育徹底

といったアイテムへの対応が必要となるし、

  • 連携円滑化を基礎としたタイムマネジメントや、
  • 正確な業務のためのきめの細かい指導

が求められます。現場の医療と全体の運営管理が必要な所以です。

 

厳しい時代を乗り越える医療について、

  • 損益分岐点分析や
  • SWOT分析等を行い
  • 短期利益計画による分析
  • 中計立案
  • アクションプランに沿った一人ひとりの行動

が開始されなければなりません。

 

こうして考えると、他の業種も同様ですが未来を切り開く可能性は、無限に広がっています。危機感をエネルギーに変え誇りを持ち、経験したことのない改革を進めなければなりません。