よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

環境変化への適応をしなければ、間に合いません

  凄い時代に入りました。平成25年6月に、日本の政府債務は1000兆円を超えました。
 GDP比でいえば、200%をとっくに超え、第二次世界大戦の前、最悪の借金を持った時期を凌駕しています。
 
 平成25年10月現在、米国の債務引上げ問題が世界を震撼とさせていますが、米国の借金は1600兆円といわれています。
 しかし、米国には資源もあり、国民も日本と比較すれば若く、そしていくつかの産業では未来がある。とりわけシェルガスは中東依存の経済を脱却し、巨万の富をもたらす資源となりえます。米国のそこ時からはとても大きい。しかしひるがえって日本はどうか。背筋が寒くなります。
 
 そのなかで医療、介護制度も大きく影響を受け、ご承知のように自己負担増や給付の引き下げがあいついています。これからもさらにその傾向は続きます。
 さらに、消費税増税の問題もこれですみません。
 
環境変化に的確に反応し成果をあげていくためには、しっかりとした経営のながれをつくることが必要です。
 
戦略を立てなければ、的を得た行動をとることができず期待する成果を得られないばかりか、時代の変化についていけません。また、医療制度改革のなかで翻弄され、自らを見失う可能性すらあります。病院トップは、自院に明確な戦略があるか、再度確認をしなければならない時期にきています。