承認とは、職位者が与えられた職務を遂行するに当たって、下位職位者の提案に対して自己の責任において自らの判断と責任において最終的に決裁することをいいます。
起案、審査されて上にあがってきた案件や事項について、最後にその行為を行ってもよいということを決定することを決裁といいます。決裁はかたちを変えて、まさに承認のケースや指示、そして命令の場合があります。
上記の例でいえば、医師からの指示を受けて処置が行われること、また、チェックのあと経理に伝票が回送され、経理で決裁され、起案者の口座に入金が行われて精算が完了することになりますが、医師からの指示が承認であるし、経理での決裁が承認であるといえます。
いわば承認は、まさに、「指示、命令、了解」といった多様な意味をもつ言葉であるということができます。承認権限を持つ者により、承認が行われて何かが実施される、というながれがない病院は危険な病院だということができます。