組織が成果をあげるためには、内部統制が整備されていなければなりません。内部統制は、内部牽制と内部監査からできています。もともとは、組織が適正な財務諸表を作成し、法規の遵守を図り、会社の資産を保全し、会社の事業活動を効率的に遂行することにある、といわれています。
すなわち、正確な財務諸表を作成するため内部統制を整備するということです。
しかし、病院の場合には、株主はおらず、したがって病院会計準則のしばりはあるものの、どちらかというと外部に財務諸表を開示するというよりも、経営を円滑に推進するためn内部に情報を開示することのほうが有用です。
管理会計情報の有用性を確保するために、内部統制が管理されていなければならないと考えます。上記の内部統制の定義上、2番目と3番目が重要です。会社(病院)の資産を保全し、会社の事業活動を効率的に遂行する、ということがそれらです。
資産の保全と効率的で円滑な事業活動推進のための内部統制が必要です。資産の管理が正しく行なわれていないと、ムダやロスが発生し病院は利益がでないことになりますし、また、業務がうまく組み立てられていなければ、結局はムダな作業や時間が発生し、病院には利益がでてこないことになります。
内部統制が正しく整備されていることが必要です。内部統制整備のために何が必要であるのかについて
検討します(続く)。