よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

広島でもメディカルホーム

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 今日は昨日メディカルホームのセミナーを広島で行ったのち、朝一便の飛行機で東京に戻り、3本打ち合わせを行い、英語の先生に個人レッスンをしてもらったのち、東北での病院院内セミナーの準備をしていましたが、幸いなことに延期になりました。来週の旭川での講演会の資料も整理できましたが、銀行与信管理セミナーやMRの営業支援セミナーが来週は控えており、これからその準備を行います。

 いずれにしても、医療制度改革の影響と経済悪化の影響により、大きく医療機関の収益が落ち込んでいます。次の改定では診療所の診療報酬に手がつけられるという話が本格的になってきており、診療所は外来だけではなく、在宅に機能をシフトしていくことが期待されます。
 
 また介護事業者には高専賃の融資をしないというK銀行や、R銀行、そしてM銀行の話もあり、医師が行うメディカルホーム以外のものが建設されない可能性が高くあります。本日建設会社の関係者が来社して、土地有効活用の話がありましたが、結局のところ、医療法人のメディカルホーム建設の素地ができあがってきたという感じです。

 昨日広島での講演会が終了してから、高専賃を運営している医療法人2つからお話がありました。まったく私と同じ考えであった、とおっしゃる医療法人の事務長は、いま介護療養病床の転換のため高専賃を活用しましたが、本当にうまくいっていますというお話をしていただきました。
 
 すでに勇気をもって決断しているところは、コンバージョン(病室を住居にしてしまうこと)であれ、新規建設であれこうした活動を積極的に行っています。政権が交代すれば…とか、厚労省がなんとかする、とか、自治体が独自の政策をもって介護療養病床を守る…とかいう話は幻想です。

 前に進んでいる医療法人はどんどん進んでいく。躊躇する医療法人は躊躇して現状にとどまることもできない。そんな時代がやってきました。

 本日八王子と鎌倉の病院から、介護療養病床の在り方を見直すことやメディカルホームを検討すること、在宅療養支援診療所への展開を行うための活動へのご依頼がありました。
 大きく時代が動くときに、座して待つことは危険です。前にでて創造的な活動を行うことで成果をあげていく決意を、多くの介護療養病床をお持ちの病院の経営者が持つ時期が到来したのです。

 いずれにしても広島で高専賃を運営している医療法人が多いのにはびっくりしました。高専賃<メディカルホームという考え方で若年者をも含めた患者さんの住居として、急性期病院門前のメディカルホームができてきているという話も多くあり、益々高専賃やメディカルホームの需要が多くなりそうです。

なお、写真はリーガロイヤルホテルの部屋から広島城や図書館、美術館を朝早く撮影したものです。