よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

療養型病院からはじまる業務改革

今日の看護部通信(日総研)には、療養病棟整理・縮小への筋道が明らかにということで、療養型病院のさまざまな制度改正についての記事が書かれていました。 ①介護保険移行準備病棟(仮) ②医療療養病棟の一部の病室についての介護保険からの給付を受ける ③…

目標管理制度について(5)

目標管理における指標の意味を考える必要があります。定性目標では、~を行なう、といった目標が設定されることになりますが、どこまでやるのかが把握できず、やりました…、ということで目標が達成されたことになります。そうではなく、%、金額、個数、件数…

介護事業の高付加価値化

急性期病院というわけではないですが、やはり、介護事業も高付加価値化されるべきだというのが私達の考え方です。レーバースケジューリングプログラム(LSP)によって、スタッフの行動が合理的に管理されたり、また、マニュアルにより標準化される、さら…

本当の地域連携(2)

地域連携について究極の方法はなんでしょう。 昨日お会いした私どものクライアント(私の監査法人で監査をしている会社です)で、建築関係の会社の社長は、『売上倍増計画ができました』と嬉しそうにお話されていました。その会社が社長が30代のときに設立…

病院原価計算の必要性(2)

広い意味の原価計算を考えるとき、予算実績管理の柱の構築が必要であることは説明しました。そこでは行動が重要です。どのように行動するのか、行動した結果どうであったのかについて常に検証していく必要があります。 先行指標を設定し、予算実績の差額があ…

ブランドな病院(2)

ブランドは、信用、信頼、安心から生まれる患者さんの思いです。何かあればこの病院に行こう。この病院のファンである、といった何かをつくりあげる必要があります。そのためには、医療の質を向上させることがまず必要です。医療の質を向上させることによっ…

ブランドな病院(1)

私の好きな病院が新宿近くの病院です。そこそこの規模(418床)で外来もそれほど多くはありません。しかし、設備は整っていますし、何よりも職員の方は妙にかしこばらず(感じがいいです)、普通に仕事をされています。超接遇の色もなく、どちらかというとお…

病院原価計算の必要性(1)

病院原価計算が益々必要になってきました。というよりも管理会計(経営情報の収集及び経営意思決定目的)が必要です。ここでは、病院の動きや原価をどのように把握するのか、そしてそこでどのような経営的な決定をするのかについても病院原価計算に含めてい…

BSCの役割

今日は地方の病院で仕事をしていました。目標管理をBSCの形に加工するプロジェクトです。 どちらかというと方針管理のような目標管理ですが、戦略⇒経営方針⇒部門方針⇒個人目標といったかたちで約8年間目標管理を実施してきました。しかし、いくつかの理由に…

はやいやばい

一日がはやいだけではなく、一ヶ月がはやく、そして一年が早いでね。ブログを読み直していると、あ~あのとき、あんなことがあったんだなとか思ったりしますが、げ~もうこんなに経ったんだ~と思っしまいます。 何をしてきたんだろうと思うことも多々ありま…

リスクマネジメントの問題点(6)

リスクマネジメントの究極の問題は、対策立案が思うようにできないということではないでしょうか。 レポートをみていると、どうしてもショートカットな、つまり~ができていないという事故原因について ~をするようにする、という対策になりがちであること…

業務改革について

先日、業務改革のテーマについて、コメディカルの方数人とミーティングしました。そのなかででてきたことは、業務改革は自部署だけではできない、ということでした。例えば薬剤師さんが持参薬の管理を行なうため、病棟に患者さんが入院するたびに呼ばれると…

事業計画立案について(2)

必要設備のたな卸しを行い、どの設備の買い替えが必要であるのかについてリスト化します。また、新規に何が必要であるのか、その購入によってどのような利益が確保されるのかの経済計算を行います。 ROIの計算は、予測と実績の推移を継続してチェックする…

事業計画立案について(1)

厳しいですね。今回の改正で、療養型は患者さんの半分程度について点数が下がった病院もありますし、また看護師さんの基準が変わったことによる、また一般での72時間の夜勤の限度があることによる看護師さん不足が大変なことになっていると聞きます。今こ…

みなさんお久しぶりです

いや~お久しぶりです。2月の後半から3月は仕事から手が放せず、また本を書いていたりしたものですから、ブログにくることができませんでした。 本当にご無沙汰しています。 病院環境は、その間に大きく変化し、ある意味大変なことになっています。実際に…