よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2020-01-01から1年間の記事一覧

一年の計は年内にあり

あっという間の1年でした。早いですね。 今年はいろいろあり、やらなければならないことで、できなかったことがありますが、それ以上に多くの皆さんと仕事ができたことにはとても感謝しています。 ありがとうございました。 さて、毎年年末になると考えるこ…

コロナをチャンスにする

新型コロナウィルスにより、社会生活や仕事が大きな制約を受けています。 また、いくつかの業種は想像を絶する状況に直面し、多くの方々が塗炭の苦しみを味わっています。 ただ、この時期に業容を拡大している事業もあり、悲喜こもごもではありますが、私た…

大胆と繊細の共存

内心は分かりませんが、平気な顔をして、大きなことを何げなくやり通す人がいます。 私自身は、何か壁にぶつかると気持ちが一瞬立ち止まってしまうことがよくあります。その後思い直し、何とか壁を乗り越えるよう最大の努力をもって取り組みは行うものの、大…

ネットワークの大切さ

ネットワークとは「網状につくられたもの」ですが、そこから「人と人のつながり」、すなわち人脈の意味で使われることがあります。 そのネットワークは、社内と社外のつながりに区分されます。社内でも社外でも年齢や役職の上下に関係なく人脈が必要です。 …

豊かな時間

時間を存分に、うまく使うことを考える時に、まず行わなければならないのは時間の定義を明らかにする事です。 過去には多くの「時間とは何か」の議論が行われてきました。 雑駁にいえば、体内時間がある腫のたんぱく質によりコントロールされていることや、…

やり切ることの効果

「やり切る!」 なんと清々しい魅力的な響きなのでしょう。 何かをやろうと決めて、決めた通りにやり切ることは難しく、やり切ったときの気持ちは格別です。 何かをやり切るために、何が必要なのか、やり切ることで何が得られるのかを考えます。 何かをやり…

パープルカウの育てかた

パープルカウとは、セス・ゴーデンの「紫の牛を売れ」で紹介された考えです。 従来のマーケティングの4P =Product(製品・商品)、Price(価格)、Promotion(プロモー ション)、Place(流通)にPurple cow(目立つもの)をプラスし、マーケティングには…

閃きと努力

閃き(ひらめき)とは、「瞬間的に、考えなどが思い浮かぶこと」をいいます。閃きにより何かを思いつき、そこから何かを始めることがあります。 閃いたアイデアから、ただちに何かを始められることもあるし、閃いたことに沿って準備を行う、再度他の考えはな…

ファイトな生き方

先日、中島みゆきのファイト!を聴いて、ことのほか心を打たれました。 調べてみると1983年にリリース。 この歌で、きっと多くのサラリーマンが闘いに挑み、バブル期への道を突き進む、ほんの小さなきっかけの一つになったのだろうと容易に想像できます。 そ…

市場調査の手法

病院の市場調査はどのように行なえばよいのでしょうか。 まず、市場調査の目的は、以下の2つです。 (1)院外の現状把握 自院の内外における現状の認識をしなければなりません。 何をするにしても現状を明確に整理しなければ次に進めないからです。 院内の…

果敢に挑戦すること

コロナ一色の景色だった今年も残すところわずかになりました。 やらなければならないとや、やりたいことができた一年だったかどうかを振り返ります。 その前に、やらなければならないことと、やりたいことはどんな関係にあるのかを考えてみます。 人が「思い…

感情をコントロールする

どんなことにも感動しない、怒りをもたたない、悲しまない、喜ばない、嘆かない——。感情のない人生があるとしたらそれは、とても寂しく無味乾燥です。 朝起きて青空に感動し、窓を開けたそよ風に心地よさを感じ、おいしい朝ごはんに感謝し、今日も元気で朝を…

業務フローの見直しと生産性向上

先達が、道具やシステムをつくり生産活動を行うとともに、改善を重ねながら質をあげ、コストを引き下げてきたことで経済が成り立っています。 長い時間をかけて、仕事の仕組みを開発し、改善し、進化させてきたことで、現代に生活する人々は便利で豊かな生活…

相手から仕事で好かれる取組み

人は一人では生きていけません。 誰かの助けを受けたり、誰かを助けながら社会で共存し、生活しているのです。人は、他人との関係をどのようにつくりあげるのかについて意識を振り向けなければなりません。 とりわけ仕事で成果を挙げていくためには、相手か…

会計の知識がなければ現場は見えづらい

会計には財務会計と管理会計があります。前者は外部報告のための会計であり、後者は文字通り現場管理のための会計です。 会計の知識がなければ経営がどのように動いているのか、どう行動すればよいのかが分りません。 正確かつ迅速な月次決算で、収益は、費…

力を発揮してもらう仕組みとリーダーシップ

組織運営を適切に行うためには、ビジョンから戦略をつくり、事業計画を立案。予算編成を行い、月々の予算統制しながら、決めたことを実行していく仕組みが必要です。 そして、組織に帰属するスタッフが、自らのやりたいことをビジョンや組織目標に擦り合わせ…

組織活動の持続性について

常に、決めたことを達成するまで実行できる組織は成功する組織といえます。もちろん、組織は人の集合体であり、何かを成し遂げるのは人です。 組織の決めたことを人がどのように達成していくのかを考え、実効性を高める必要があります。今回は、組織活動の持…

成し遂げるためのフレームワーク

ホワイトボックス社で開発した物事を成し遂げるためのフレームワークにASCS(アスクス)があります。 PDCAサイクルを回す前のPをどのように設定するのかを明らかにしています。いきなりPではなく、何をPにするのかにより、成果が大きく変わります。 例えばコ…

穏やかに生きるための思考

人は一人では生きられません。いうまでもなく多くの人に支えられ、時には支えて生きています。 なので、他者との関係性のなかで自分の役割を果たすことが大切であり、人として自己の確立を行わなければなりません。 「人としての自己の確立」というのは、他…

コミットメントの背景にいるマクレガー

当社が提唱するコミットメント(約束)サイクルは、組織目標を達成するための仕組みです。 要約すると 職員を評価し、また当社が開発した質問により彼らがやりたいことを発見し、もしくは誘導しながら、組織目標とすり合わせる。 組織目標を達成するプロセス…

論理的に話ができる教育

論理的とは、手順や方法を明確にして考えることをいいます。 なぜ論理的に話しをするのか。 話をするときに一定の考え方にもとづいた手順や方法により話をすることにより、言いたいことが相手に伝わりやすいからです。 論理的に、短い言葉で事実をしっかり伝…

人がやる気になる3つのポイント

エイブラハム・マズローは、5段階欲求説のなかで、人には尊厳の欲求があり、人から認められることにより満足する。またその上位に自己実現の欲求があり、なりたい自分になることで人は満足すると説明しました(人間の心理1954年)。 また、ハズバーグは二要…

業務改善を侮らない

人類は、常に改革や革命を行なうことで着実に進化してきました。 また、同時に日々改善を行い、新しい仕組みをつくり、より生産性を高めてきたのです。 職業にもよりますが、私たちは、改革や革命を行う場面には、なかなか関わることはできません。 しかし、…

人生の階段を、登る

人には、家庭のこと、友人のこと、健康のこと、趣味のこと、仕事のことなど日々関わることが多数あります。そして、それぞれの時々に、気にする出来事がいくつもあります。 これらの関わりのなかで、気になることを解決するために、心配したり、一定の行動を…

コミュニケーションのポテンシャル

コミュニケーションとは、自分の思いや意見を、言語や非言語を通じて相手に伝えることをいいます。 非言語で、行なうコミュニケーションをノンバーバルコミュニケーション(NVC)といいます。表情や目の輝き、視線や身振り手振りがそれらに該当します。仕事…

自立と不安の交点

自立は、他からの独立であり離別です。 自らの思いをもち、その達成のために時間を割く、努力を怠らない、常に何かをより良く変えようと主体的に動く。という活動の延長線上に自立は生まれます。 他と同一であれば、自立はありえません。他との一体となると…

会話による成長を促す

人は、自分であれこれ考え、行うことを決定し行動します。しかし、自分だけで考えるのではなく、多くの他人に思いを披露し、自分の考えを整理することが大切です。披露し議論するなかで、思いもよらないことに気付かされたり、新しい情報やアイデアをもらう…

いま、やるべきこと

当たり前のことですが、仕事の本質は価値を生むことだ、とつくづく思います。なので仕事とは、決まったことを淡々と行うだけではなく、「誰かの困っていることを問題とし、その課題を明確にして、一つひとつ解決していくこと」と定義できます。 ここで「困っ…

意志の強さと阻害要因

人は思いにより行動します。思いなく、ただ行動する人はいません。 無意識のうちに行動する無意識行動も、以前にある思いから生まれた意識行動が無意識行動に転換されたものであることを考えれば、慣習化された行動には元々思いがあったと捉えることができる…

禁断の上長評価項目、ご紹介します

360度評価を行うべきだとよく言われます。360度評価は、通常の上司からの評価に加え、同僚や部下からも、評価対象者の人事評価を行う多面評価のことをいいます。 確かに現場では、この上司には評価されたくない、という社員、職員が訴えてくることがあ…