よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

よい病院になるために

当ブログは、よい病院、よくない病院の見分け方、というブログでありながら、とちらかというとよい病院のつくりかたのようなブログになっています。 地域住民に対して訴求するものではなく、どちらかというと院内の状況を正しくみつめ、どうしたらよい医療が…

病院マネジメントの巧拙

病院には医師がいて、それを支える看護師がいて、補助するコメディカルがいます。そして場所の管理や人事や経理や医事、物品の管理、さらには地域をみてどのような戦略を立案すれば地域に貢献できるのかを考える部門があります。戦略には標榜科目の選択やセ…

介護事業のこれから(1)

最近、医療機関から見た介護事業の展望というテーマで講演会を2回行いました。その内容の一部をご紹介します。 在宅が進捗することにより益々介護へのニーズが高まることへの対応が必要です。 (1)介護の質を向上させる必要 ①仕事の仕組み ②個人技術技能…

のぞみで思った、のぞみ

車窓にながれていく景色がとても素敵です。新大阪発ののぞみで東京に向かっています。今は既に19時を廻っていますが、夕暮れといった感じです。 薄暗くなりつつある風景のなかで、遠くの山々がうっすらとその存在感を誇示しています。 近くの山と離れたや…

クリティカルパスのすごさ(4)

四位一体(マニュアルとパス、そしてリスクマネジメント、そして教育は個々に存在するのではなく4つのアイテムのなかで常に関係をもちながら機能を発揮させなければならない。そのことにより、医療は高い質と生産性を得ることができるという考え方)は、私…

事務とジム

金曜日はたまっていた仕事を大阪の事務所でしたのち、新幹線で福岡に向かいました。夕方は人材派遣会社の幹部の方々と毎月行われるミーティングをしました。 社員とのコミュニケーションや評価の問題が当日の議題でした。病院もそうですが、結局はトップが決…

大阪のY君と一緒に…

今は、大阪事務所でブログを書いています。大阪の事務所にはY君も残っていて、一緒に仕事をしています。 っていうか私が帰らないので帰れないということでしょうか…でもさっき近くの王将でおもいっきり定食や餃子をたべまくってきたため、二人とも少し眠く…

今日はやってしまいました。グスッ

思い込み大事件をしてしまいました。 今日は午後岡山で講演会でした。14時からだったので、13時30分には会場に着かなければなりませんでした。でもって12時30分には岡山に到着。よしよし、全然OKということでお昼を食べていました。新幹線で寝過…

クリティカルパスのすごさ(3)

クリティカルパスは、DPC下において欠かさざるものであることは明白です。DPCAB期間とパスの日数の比較によりパス日数を短縮する道具になるからです。DPCに近づけるためには、パスがなければどこを改善してよいのかわかりません。まずは日数を合…

日本を救う地域支援協議会(1)

20年4月から開業医の診療報酬が下がるといわれています。その理由の一つとして在宅医への誘導があげられています。勤務医の労働環境の改善や報酬の是正といったものもあるかもしれませんが、何よりも在宅医を数多くつくるということが目的であると考えて…

クリティカルパスのすごさ(2)

パスによる業務改革ですが、 (1)パス通りに治療が行われない (2)パスの現状とあるべき形との乖離がある ということを着眼とすることは明らかです。 (1)は、バリアンスマネジメントから発生します。バリアンスとは標準との乖離(標準からの逸脱)を…

あっという間に1日が

1日の過ぎるは早いですね。今はANA58番搭乗口で飛行機を待っています。最近のANAはパソコンデスクがあり、普段はJAL派のわたくしとしては、この席に座るとANAもいいんじゃないかな…と思ってしまいます。 パソコンデスクはたぶんビジネス搭乗客…

びっくりリスクマネジメント

クライアントのY病院のリスクマネジメントの委員長である医師は、こう説明しました。アクシデントひとつひとつに対策を立てていたらとんでもなく時間がかかる。だから大きなものや統計的に重要なものだけに対策をたてる。って本当にびっくりします。 そもそ…

クリティカルパスのすごさ(1)

クリティカルパスは、医療の質の向上に絶対役立つと考えます。ここで医療の質は、その病院として最低限以上必要な医療や経済性合理性をすべて包含した概念です。 最低限以上という意味は、最低限ではないがこれもしたいあれもしたいという医療ではありません…

超さわやかな朝

おはようございます。 今、札幌駅から新千歳空港に向かって、ローカル線に乗っています。 札幌の朝はとてもさわやかで、空気が、なんというか、明らかに東京の朝とは異なります。この感じは、そこにいた者でなければわからないとは思います。街のなかでも、…

後期高齢者医療が導入される(2)

本当の心配は次の次のステップにあります。75歳以上が後期高齢者ですが、前期高齢者は65歳以上です。もし、広域連合の取り扱う後期高齢者医療が前期高齢者医療になると、いや高齢者医療としてとりまとめられ、今求められていることが65歳以上に適用さ…

後期高齢者医療が導入される(1)

後期高齢者医療が導入されるとどうなるのか、多くの病院は戦々恐々としています。一番素敵な方法は自院から医師を一人だし(辞めてもらい)病院の前に一部外来分離することです。この方法で、自院にかかる患者さんは、みなその診療所で初診をしてもらうとい…

DPCと原価計算(1)

患者別疾病別原価計算は残ろうとする急性期病院には必ず導入されるべき管理会計の一項目です。 これができなければ、いくらベンチマークをしたり、他の病院と比較してもまったく意味がありません。同じ治療をしている。 同じ請求である、といっても他病院と…

皆さんお久しぶりです

皆さん。ご無沙汰しています。 5月の連休後はとても慌しく、ブログに向かう気持になれませんでした。いくつかの新しいプロジクトが始まりました。病院再生や高齢者専用賃貸住宅のビジネスです。これからの医療や介護の方向が5月はとても明確になった月でし…

殻の剥けないゆで卵

今、札幌の本社にいます。さきほど株式会社モロオの90周年記念式典から会社に帰りました。90年7代にわたって連綿と経営が続いてきた薬の問屋さんです。 北海道を地場として業界でもトップクラスの規模を誇ります。何にもましてルーツが戦国時代に遡り、…