よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ガバナンスツールの一つBSC

最近、組織マネジメントとりわけガバナンスのためのフレームワークについて院長に説明する機会が増えました。懸命に組織運営しているもののガバナンスがうまくできていないために組織のポテンシャルを引き出せていないことがよくあるからです。BSCはガバナン…

リスクマネジメントの進め方について

2005年に書いた記事を記載します。稚拙な内容、文章ですがいくつもの病院の現場に出て支援をし始めていた18年前の記事を見るのも考え深いものがあります。 「病院におけるリスクマネジメントが盛んです。でも本当にリスクマネジメントができているかどうかに…

健康で豊かな生活を送るために

私たちの生活には医療を欠かすことはできません。 コロナ渦になり医療がより身近に感じられるようになったのはこの数年ですが、メタボリックシンドロームがきっかけになり、国民が健康に目を向けるようになったと考えています。 内臓脂肪が過剰に蓄積され、…

主観と客観について

主観とは、人が対象について認識・評価などを行う意識の働きをいいます。客観とは、自分の立場から認識や評価などを行うのではなく、第三者としてこれを行うことをいいます。客観には、データ、公平、公正、事実などといった事柄がかならず付随しています。…

コスト削減の本質

事業を行うときには、要約して言えば、事業計画を立案して資金を調達し、建物を賃借し若しくは保有し、人を雇用し給与を支払います。業種に応じた生産や仕入れ活動を行い、サービスを提供したり商品を販売します。生産や仕入には原価が発生します。職種に合…

自立した人の転職による成果

以前から説明しているように、ISM(Independence Stage Management)は、組織の人、企業であれば社員の自立の状況を4つのステージに区分し、それぞれのステージにいる社員に適切なマネジメントを行い、できるだけ多くの社員に自立を促す考え方です。 組織へ…

あるべき組織と人の関係性

目的を達成し易くするために人が組織をつくります。業種や仕事の内容にもよりますが、事業を始めた人が仕事を進めるとき、自分一人で目的や目標を達成することが難しいとき、その都度に必要と思われるスキルをもつ人を確保します。 当初からの必要があり、メ…

計画がない行動は成果に結びつきづらい

人の生理的な営みは、意識しなくても自然の摂理のなかで行われます。お腹がすけば何かを食べたくなるし、喉が渇けば水を飲みたくなります。飲食をすれば排せつをし夜が訪れば眠くなる、といった具合です。 ただ、人は意識的に行動しなければ食事を摂ることや…

パーパスを軸とした組織運営6つの視点

なぜ私たちは組織マネジメントを学ばなければならないのか、その意味を考えてみました。 経営学、経済学は組織マネジメントに大きく影響を与えます。なので多くのトップマネジメントやミドルマネジメント、場合によればスタッフが組織マネジメントを学習して…

香港での蹉跌とBSC

コンサルティング先のアパレル会社の社長と上海の企画会社を訪問したのち、衣服の仕入れ先の一つである香港の九龍(カオルーン)の 深水埗(シャムスイポー)を訪れました。東京でいえば御徒町のような小売店が無数に並んでいました。多くのトラックや台車が…

自立して成長する!

組織マネジメントを行うときには、組織と社員の関係づくりや、社員がどうすれば情熱をもち仕事に取り組みできるのか、といった視点を欠かすことはできません。 社員が自立し自らの仕事に対し主体性をもち行動することで、彼等の挙げる成果は大きく異なります…

業務改善・業務改革と内部監査の関係性

世界や日本経済がどのような状況にあろうとも、また自分がどのような環境に立っていようと、人は自らの行動を変えることを止めてはいけません。どのような生活や趣味でも、仕事や事業でも考え方は全て同じです。自分が触れるものを常により良く変え続けてい…

手仕舞いの過程

当たり前ですが、人には個人差はあるものの誰にも寿命があり最期があることを意識して生きてきたつもりでした。しかし、振り返るとそれはかなり感覚的だったのではないかと反省しています。 本来から言えば、働いている自分が、 1.どのように仕事から離れ、 …

空からみる自分の存在

人生が残り少なくなってくるとどうしても自分の生き方や過去を反芻する機会が増えます。わき目もふらず自分の力を過信し結果として自分のことだけを考え前に進んでいたことがあったことを思いだします。 飛行機で移動ができない可能性が高くなってしまったい…

蠍の針がさそりました

私は蠍座座の生まれです。北京で日中友好病院を始め幾つかの病院や介護施設を視察していたときに書いたこんな記事が出てきました。あれからあっという間に時間が経ちました。早いものですね。 医療機関や介護施設の視察の後、繁華街王府井(おうふせい)の中…

成長プロセスの要諦

人が成長するときにどのようなプロセスを経るのかについて考えます。ここでの成長はいうまでもなく、人が物理的に育って大きくなることではなく、「思い描いた事柄を会得したり身に着けること」言っています。 長年お付き合いしている周りの人々が、何かに自…

教育システムはどこにあるのか

教育には3つの柱があります。 一つは職場内教育であり、二つ目は集合教育、そして最後が自己啓発です。例えば看護部におけるプリセプティングは職場内教育であり、しっかりとしたチェックシートによって行われますし、卒後研修やラダーなどで、現場で必要な…

宇宙の心に抱かれて生きる

2009年に書いた記事です。さまざまな事が起こっている今、古くて新しい感覚があります。 「夜遅くニコラスケイジ主演のノウイングという映画を見ました。地球の運命は決まっていて、それを人間は阻止できない。死ぬことは避けるのではなく受け入れる。 そも…

診療所の戦略ツール

これまでに行ってきた診療所セミナーのタイトルの一部。考えてみればいろいろなテーマがあるものですね。 短期利益計画シミュレーション 中期事業計画立案 患者DB(データベース)づくり 競合DBづくり 銀行、会計士、生保、MR(MS)、メディア等外部スタッフ活…

生命体へのエネルギー供給源

朝陽に出会うとなぜ心が安らぐのだろうと、ときどき考えます。その程度は季節によるとしても、ガラス越しでもそうでもなくても陽を浴びると、焚き火に手をかざすときのように暖かさを感じます。 その暖かみがただちに心に伝わり落ち着きを感じるのでしょう。…

病院のサステナビリティ

組織であれば、それが医療を生業(なりわい)としていたとしても運営における経済合理性を考えなければなりません。 平均的なトップは、適切な倫理観をもち病院を経営しつつ利益を出さなければ、キャッシュを得ることもできず、結果職員を雇用し続けることや…

教育カルテ運用のレクチャー

我々は過去、理論に裏付けられ合理的に設計された、多くのフレームワークやマネジメントツールの開発を行ってきました。その中の一つ、職場内教育に使う「教育カルテ」についてレクチャーを行ったときの資料をご紹介します。 医療では患者の治療にカルテが使…

田園に身を置いて

以前、東京交響楽団の演奏会で、田園を聞きました。ベートーベンの闘争的性格に終止符を打った交響曲であるといわれています。田園はとても有名な曲なので、その旋律は誰でも聴いた事があると思います。 パンフレットを見て第一楽章から第五楽章までのストー…

人材育成でトンネルを抜ける

先日、戸建て住宅を建築販売している住宅会社に訪問し、人事関係の仕事をしていました。人を採用する、そしてマネジメントするために、どのような仕組みが必要なのかということについて、初期の初期ですが、いくつかの規程を作成していました。 人が大切であ…

職員が120%の力を発揮する

患者が集まる病院づくりは病院幹部の永遠のテーマです。 立地や設備、アメニティ、病院のブランド、ある診療科の強み、医師自ら評判をつくるなどあれば他に大きなマイナスの要素がない限り患者は来院します。病院はどのような方針をもち患者のニーズに応える…

部下から信頼を得る上司10のアイテム

上司が部下から尊敬され、信頼されて始めて部下は覚醒し組織はその目的を達成することができます。 上司の指示を理解しても仕事ができない部下や、分かったふりをして理解できず何もしない部下、面従腹背する部下や、はなから上司に従わない部下など心配の種…

One on one の4つのポイント

ある組織のトップから、「石井さん、今の上司に評価されたくない、という意見が何人かからありました。なのでうちで目標管理を行うのは難しいと思います」といわれ目標管理制度の導入をやっとのことで行っていたのに、運用の継続を泣く泣く諦めたことがあり…

病院マネジメントの超基本

医療機関におけるマネジメントの超基本は、業務フローの明確化・標準化と、その適切な運用につきます。縦割り組織で成り立つ病院であったとしても、見通しのきく診療所であってもそれは同じです。組織では、いくつもの業務フローが重なりあいながら、目的を…

求められるリーダーとリーダーシップ

フィドラーが提唱したコンティンジェンシー(contingency=偶発・偶然)理論は、「どのような状況でも最高のパフォーマンスを発揮するリーダーシップは存在しない」という考え方です。「リーダーが状況に応じてスタイルを変化させる」ことが求められる「状況…

やる気を引き出すコミットメント(公約)システム

社員と組織の間でコミットメント(公約)を行うことが有効です。コミットメントは、社員のやる気が組織を動かす事を背景に組織と社員が両者の行動や成果に対する約束をするためのものです。 自分がやりがいのある仕事をすることや成果を挙げることを組織と約…