よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

成長プロセスの要諦

人が成長するときにどのようなプロセスを経るのかについて考えます。ここでの成長はいうまでもなく、人が物理的に育って大きくなることではなく、「思い描いた事柄を会得したり身に着けること」言っています。 長年お付き合いしている周りの人々が、何かに自…

教育システムはどこにあるのか

教育には3つの柱があります。 一つは職場内教育であり、二つ目は集合教育、そして最後が自己啓発です。例えば看護部におけるプリセプティングは職場内教育であり、しっかりとしたチェックシートによって行われますし、卒後研修やラダーなどで、現場で必要な…

宇宙の心に抱かれて生きる

2009年に書いた記事です。さまざまな事が起こっている今、古くて新しい感覚があります。 「夜遅くニコラスケイジ主演のノウイングという映画を見ました。地球の運命は決まっていて、それを人間は阻止できない。死ぬことは避けるのではなく受け入れる。 そも…

診療所の戦略ツール

10年以上前の記事がありました。 「最近行った診療所セミナーのタイトルの一部。考えてみればいろいろなことを説明してきたものです。 短期利益計画シミュレーション 中期事業計画立案 患者DB(データベース)づくり 競合DBづくり 銀行、会計士、生保、MR(MS…

生命体へのエネルギー供給源

朝陽に出会うとなぜ心が安らぐのだろうと、ときどき考えます。その程度は季節によるとしても、ガラス越しでもそうでもなくても陽を浴びると、焚き火に手をかざすときのように暖かさを感じます。 その暖かみがただちに心に伝わり落ち着きを感じるのでしょう。…

病院のサステナビリティ

組織であれば、それが医療を生業(なりわい)としていたとしても運営における経済合理性を考えなければなりません。 平均的なトップは、適切な倫理観をもち病院を経営しつつ利益を出さなければ、キャッシュを得ることもできず、結果職員を雇用し続けることや…

教育カルテ運用のレクチャー

我々は過去、理論に裏付けられ合理的に設計された、多くのフレームワークやマネジメントツールの開発を行ってきました。その中の一つ、職場内教育に使う「教育カルテ」についてレクチャーを行ったときの資料をご紹介します。 医療では患者の治療にカルテが使…

田園に身を置いて

以前、東京交響楽団の演奏会で、田園を聞きました。ベートーベンの闘争的性格に終止符を打った交響曲であるといわれています。田園はとても有名な曲なので、その旋律は誰でも聴いた事があると思います。 パンフレットを見て第一楽章から第五楽章までのストー…

人材育成でトンネルを抜ける

先日、戸建て住宅を建築販売している住宅会社に訪問し、人事関係の仕事をしていました。人を採用する、そしてマネジメントするために、どのような仕組みが必要なのかということについて、初期の初期ですが、いくつかの規程を作成していました。 人が大切であ…

職員が120%の力を発揮する

患者が集まる病院づくりは病院幹部の永遠のテーマです。 立地や設備、アメニティ、病院のブランド、ある診療科の強み、医師自ら評判をつくるなどあれば他に大きなマイナスの要素がない限り患者は来院します。病院はどのような方針をもち患者のニーズに応える…

部下から信頼を得る上司10のアイテム

上司が部下から尊敬され、信頼されて始めて部下は覚醒し組織はその目的を達成することができます。 上司の指示を理解しても仕事ができない部下や、分かったふりをして理解できず何もしない部下、面従腹背する部下や、はなから上司に従わない部下など心配の種…

One on one の4つのポイント

ある組織のトップから、「石井さん、今の上司に評価されたくない、という意見が何人かからありました。なのでうちで目標管理を行うのは難しいと思います」といわれ目標管理制度の導入をやっとのことで行っていたのに、運用の継続を泣く泣く諦めたことがあり…

病院マネジメントの超基本

医療機関におけるマネジメントの超基本は、業務フローの明確化・標準化と、その適切な運用につきます。縦割り組織で成り立つ病院であったとしても、見通しのきく診療所であってもそれは同じです。組織では、いくつもの業務フローが重なりあいながら、目的を…

求められるリーダーとリーダーシップ

フィドラーが提唱したコンティンジェンシー(contingency=偶発・偶然)理論は、「どのような状況でも最高のパフォーマンスを発揮するリーダーシップは存在しない」という考え方です。「リーダーが状況に応じてスタイルを変化させる」ことが求められる「状況…

やる気を引き出すコミットメント(公約)システム

社員と組織の間でコミットメント(公約)を行うことが有効です。コミットメントは、社員のやる気が組織を動かす事を背景に組織と社員が両者の行動や成果に対する約束をするためのものです。 自分がやりがいのある仕事をすることや成果を挙げることを組織と約…

業務改善提案はクリエイティビティの原点だ

多くの病院で業務改善提案制度の導入が盛んです。 方向を示し 方法を教育し 評価し 報償する ことで職員一人ひとりの創造性や工夫を喚起、提案を受けるものです。この4つが連続することで提案が継続されます(提案サイクル)。 医療機関では従来から、提案…

緊張と弛緩のリズム

日本には四季があり、季節季節にそれぞれの場面があります。人々は季節の移り変わりに合わせて気持ちを切り変え行動を変化させながら生活しています。季節の変わる毎に少なくとも2回~4回は食事や衣類を替えています。ときには考え方すら変えて私たちの生活…

目標管理のいくつかのポイント

組織における目標管理制度の運用がとても大切なものとなってきています。目標は定量的であるのは当然ですが他人いくつかの運用上の留意点があります。 まず、目標管理制度は、BSCの形式をとったとしても方針管理に近いものが導入される必要があります(方針…

組織の形と各階層の傾向(くせ)

組織には形があります。どのような形を採用するのかにより仕事の進め方や働く者の役割、機能が決まります。一般的な形にはピラミッド型組織、文鎮型組織、マトリックス組織などがあります。 ピラミッド型組織は最上位の一層に経営者(トップマネジメント)を…

患者が目の前にいれば医療は成立する

多くの病院で、理事長や院長に高い組織マネジメント(以下マネジメント)スキルをもて、というのは難しいことです。彼らは医師として十分に成果をあげ、いまの地位に存在しているからです。 トップマネジメントがマネジメントに長けていればどの病院でも大き…

どこまでやれば満足できるのか

人は社会人として何かを行なおうと決めて行動したとき、どこまでやれば満足できるのでしょうか。 決めたことが完璧にできれば最大の満足を得られますが、決めたことの幅があるときには決めたことの下限で満足してしまうことがあるし、決めたことが「〇〇がで…

愛をもって生きること

随分前にシアタークリエで、「異人たちとの夏」という舞台を見ました。演出家は「幼い頃死別したはずの、父母とそっくりな夫婦と出会う。そして、彼らとの交流の中に、無償の愛を発見していく。同時に、新しく現れた年下の恋人との間にも、深い愛情が芽生え…

思いと信念が成功の条件

人は、誰でもうまくやりたいと思って行動しています。やりたいことや、やらなければならないことがあるからです。どのようにすれば、うまくやれるのか、満足できるのか、そして達成感を得ることができるのかを考えることが大切です。 まずは、何をしたいのか…

ブルネイの医療

ブルネイ王国は、マレーシアとインドネシアの共有するボルネオ島の北部に位置します。おおよそ46万人の人口しかいないイスラムの小国です。 ASEAN10ヶ国の一員であり、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンとともに海のASEAN5ヶ国を構成して…

医師が組織マネジメントを学習すれば鬼に金棒

医師は組織マネジメントを学ぶべきです。 医師は医療のリーダー 何かを習得する能力に長けている からです。 マネジメントを修得した医師が医療機関の運営を行えば鬼に金棒です。そもそも医療は労働集約的知的産業であり、明確な戦略立案、職員に役割を与え…

診診連携から生まれる価値

診療所は、外来医療を中心として通院で治療できる疾患か、入院治療や専門治療を必要とする病気かを判断する役割をもっています。また診療所は、地域住民の身近にあって、初期の治療(プライマリーケア)だけではなく、地域健康管理や予防医療においても機能…

勢いをつける

勢い(盛んな意気、元気)は、どのようなときにも必要です。勢いがあればどのようなことにも積極的に取り組んでいけるし乗り越えることができるからです。 勢いをつけるためには心からの情熱が必要です。もちろんん、切羽詰まった時に懸命に頑張るといった状…

リーダーで職員は変わる

人がやる気になるのは、なぜなのか。とても難しい問題です。全ての人がやる気になることができる方法があれば、誰もが感動し採用する事でしょう。ご承知のように動機付け理論や、動機の喚起に対する考え方は沢山あります。ここでは、それらを列挙して検証す…

クリティカルパスの使命を再度確認しよう

医療における業務改革のツール、クリティカルパスについて説明します。一般企業でも仕事の標準化により工程管理を行なう事例は多数見受けられます。なのでパスの考え方を理解することには意味があります。 1980年代に米国の看護師カレンザンダーによって、工…

変わるための5つの手順

時代が猛スピードで変化している今、人も変わり続けなくてはなりません。現状を維持することは後退を意味するからです。 人が変わり成果を挙げるためには、以下の段階を経ることが通常です。 変わらなければならないことに気付く いつまでに変わるかを定める…