よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

病院原価計算の必要性(4)

原価計算のうち、部門別損益計算が病棟や部門の課題を発見するために利用されています。たとえばある病院はSPDを利用していながら院内在庫があります。 それは、看護師が注射針3本必要であっても、8本をとってしまう。そして5本をストックする、さらに…

結婚式です

今日は中国地方の病院のお嬢さんが結婚しました。すごく活き活きしていて、きれいなお嫁さんでした。病院の経営者として理事長のバックアップを10年間してきた彼女は、とても男らしい伴侶を得たのでした。今日考えたことは、人はこうしてさまざまな人生を…

リスクマネジメントの問題点(8)事前の対応

随分前に、医療事故で訴訟となるのは、次の3つであると説明しました。 ①注意義務違反 ②看護観察義務違反 ③説明義務違反 これらについて十分に事前に検討し、それぞれが発生しないようにしようという意味でした。しかし、最近の医療事故の内容をみていると、…

いま行わなければならないこと(2)

闘うなかで工夫し、創造し、どうしたらより高い質の医療を提供できるのかについて率先して幹部が行動した結果、組織が動かないはずはありません。とても歯がゆいです。確かに、中にいれば袋小路に入り込んでしまうこともあるでしょう。 また、懸命に働く医師…

いま行わなければならないこと(1)

DPCを採用するしないにかかわらず、病院が収益をあげようとすると、平均在院日数は短縮される、利用率が落ちる分だけ増患しなければならない、という環境を乗り越えなければなりません。 そのために、まさに高密度で合理的な質の高い医療が求められていま…

本来の接遇って何

本来の接遇は、 ①痛みを与えない ②恐怖心を与えない ③羞恥心を与えない ④納得してもらう ⑤不快な思いをさせない ⑥不便をさせない ⑦不利益を与えない というもので、拙著ブランドな病院の時代で公表しました。 病院の接遇は、「又来てくださいね」という接遇…

考課者訓練

広島の病院で考課者訓練をしました。 医師を除くすべての職種から参加した8グループ約50名の監督職・管理職の方々に集っていただき、1時間30分で、レクチャー及び実際のトレーニングを実施しました。 考課者訓練はなぜ必要なのか、どのように基準を合…

医療機関全体の構造(2)

すでに一部であり、全体である。個々の医療機関のあり方を示した状態です。独立した一部でありながら、全体を構成する部分である。 ということもできます。これは全体が成り立つためには一部が必要であり、一部が成り立つためには全体が必要であるという意味…

DPCは改革のための素敵な贈り物

DPCが40万床の病院に導入されようとしています。 というか、これが急性期病院の残る数といわれて随分時間が経ちました。医療制度改革は、医療費の削減といったテーマを基礎として、病院数を減少させることが大きな課題となっているようです。療養型病院…