広島の病院での一日が終わり、宇品港から松山に向かい移動しました。スーパージェッターといわれる船です。船名は瑞光といいます。
船は宇品をでると、海岸沿いい進み、それから海にでていきます。船は通常のフェリーで渡るのよりもかなり早く、1時間少しの移動時間です。
しばらくすると瀬戸内海の島々が、夕暮れにあちこちに濃かったり薄らだったりしながら浮かび、幻想的な景色をみせていました。
昨日は本当に穏やかな日で、風がないためか、波はほんんど立っておらず、穏やかで吸い込まれそうな海が静かに佇み、その上をすべるように双胴船は進み、松山港に入港しました。
海を渡る機会はなかなかないですが、最近はこのコースを毎月こなしています。松山では、日立キャピタルのアテンドで病院を中心とした医療プロジェクトの勉強会の講師をしています。
さて、それでは勉強会のなかで、介護期に触れた部分がありますので、ほんの少しだけ、ご紹介しましょう。
「国は、この領域に患者を集めようとしている。病院から患者を出し、在宅で治療をする療養をするという環境をより強化しようとしている。
介護保険による施設介護は総量規制のなかであまりつくることができないため、サ高住がこれからの集合住宅として病院の代替を担う場所となる。在宅療養支援診療所や同病院いよる在宅医療が行われることになる。
なお、独居や老老介護も増加しており、自宅で最期までという環境をつくるためには、相当の覚悟が必要。施設やサ高住に入れる一定の所得をもつ高齢者も減り、現状を認識したうえで自宅でケアを受ける高齢者が増加することが予想される。
地域包括ケアサービスのなかで24時間巡回型介護サービスを打ち出し、施設やサ高住に入らなくても療養ができる環境を作りだす。訪問看護ステーションとヘルパーステーションの連携強化が意図されている。
病院が雨の後のタケノコのように増加する以前は、医師が家庭に往診して行われる医療も盛んに行われていた。
これからは外来の診療所の受診者数は減り、在宅での診療活動にシフトするようになる。
眼科や皮膚科、泌尿器科、耳鼻科など専門診療所ですら在宅での治療を行う医師がでてきており、外来での開業はよほどのマーケタビリティがなければ困難となるだろう。
事業承継や若年層の人口が増加する地域で競争に勝ち活動を行う診療所がしばらくは残る」
といった感じです。医療の業態別ニーズ、銀行としての取り組み姿勢、体制整備についても話をさせていただきました。すでに4回松山にきていますが、今年いっぱい楽しい松山への出張は続きそうです。
来月は、医療療養病床のニーズに対する提案営業を行うための企画書を作成し、提示するという約束をして、松山を後に、大阪伊丹空港に。空港からは高速バスで京都の銀行での勉強会へと急いだのでした。