よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

#専門職

収益は単価×患者数だが、患者数が大切

非営利組織(「非営利」は出た利益を分配しないという意味)であっても組織継続のために、病院は利益を出さなければなりません。利益=収益―費用です。 費用の管理は適切に行なう(別途説明します)としても、収益がなければ利益を得ることはできません。 病…

やる気にさせる要因と、やる気を削ぐ要因

組織運営の基本は言うまでもなく人であり、人のやる気により成果が大きく影響を受けます。 事業成功のためには、人がビジョンや戦略に共鳴し、仕事に対し強い思いや信念をもち、チーム内においてそれぞれの得意とする分野で力を発揮し、組織目標を達成する仕…

接遇は、思いと技術、そして生き方の発露である

ヤンゴン、リッポーグループ病院のマネージャー 医療においては、患者を心から慈しみ、彼らが安心して医療サービスを受けられるよう笑顔、挨拶、礼節、すなわち接遇は不可欠です。 しかし「接遇とは患者のニーズに応えること」をいうのであり、いくらよい笑…

可視化は何のために行うのか

# よく可視化、見える化が必要だといわれます。見えなければ変えられないからです。 しかし、世の中には可視化をしただけで満足をしてしまうケースが山のようにあります。可視化したものが必要十分であるかも分らずに、また、どう使うのかも決めず、ただ可…

四位一体の改善を行うために

病院は従来と同じ経営のやり方を続けるだけでは、医療を維持できない時代になりました。医療機関は常に進化し続けなければなりません。医療環境は、医療制度や経済情勢、人口動態や地域住民の動向により常に変化しているからです。 増患や単価アップ、医療の…

業務改善提案制度の活用

改善のアイデアを出し、具体的に計画し、行動する必要がある 従来多くの医療機関で改善提案制度が導入されてきました。それらには次の問題点があります。 ①ただ改善しろと言われても目的が不明瞭=目的(Objective) ②どのように改善してよいのかわからない…

期末日現在の財政状態から理解するもの

法人の決算書には、貸借対照表と損益計算書があります。貸借対照表は、(決算)期末日現在における財政状態を表します。また損益計算書は一年間の経営成績を表わします。 ここで、財政状態とは、資産と負債、資本の状況をいいます。 資産=負債+資本であり…

成功のための枠組みつくりました

人は誰でもうまくやりたいと思って行動しています。やりたいことややらなければならないことがあるからです。どのようにすれば、うまくやれるのか、満足できるのか、そして達成感を得ることができるのかを考えることが大切です。 まずは、何をしたいのか、し…

厳しい現実を目の当たりにして考えること

30年の改定により、うまく成果を挙げている病院とそうではない病院があります。前者は、国が求める政策を取り入れ、人員を集め、行なうべきことを行っている病院です。後者は、ルール通りにしようとしてもできていない病院です。その差はどこにあるのかは…

これからの時代を生き抜くために

組織がこれからを生き抜くためには2つのことを実践しなければなりません。 一つは組織の軸を確立するということです。 病院理念を明らかにして、ヴィジョンを設定し、マーケティングやSWOT分析を行い、戦略を立案したうえで事業計画を立てることがなければ…

病院経営を継続するために

30年度の一般会計の歳入予算のうち税収が58兆円、残りは公債の発行で98兆円としています。歳出は、社会保障費や地方交付金、そして文教、公共工事、防衛その他の予算そして公債の償還等でもちろん98兆円です。 税収58兆円のうち、社会保障費33兆…

住宅型有料老人ホームの効用

住宅型有料老人ホームをいくつかみています。マーケットや金額、なによりも介護、看護、医療提供体制がどのようになっているのかが集客のポイントです。そもそも病院から住宅をみると、在宅復帰先ではありますが、別の意味からはサブアキュートの患者の集合…

責任と権限

組織は人により構成されます。組織は役割により、管理者、監督者、一般の職員に分類されます。病院であれば、理事長、院長や副院長、事務長や看護部長、診療支援部長といった者が管理者に該当します。その下位に師長や課長などの中間管理職(監督職)があり…

医療のアウトバウンドへの道

多くの医師が海外で働いています。 ボランティアで身をとして頑張っている医師や看護師、そしてボランティアではないとしても現地の日本人や、現地の医療を護るために海外に出向いている方々もいます。中国や韓国のみならず、バンコクグループのサムティベー…

医療の可視化で成果を挙げる

今日のセミナーの内容です。 我々の訪問した北京ではDRGが導入され、病院管理局が病院改革の指導に入っている。また視察したタイ、ミャンマー、フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガボール、ブルネイのASEAN各国では、民間病院管理会社とファンド、…

管理者会議での話(要約)

昨日病院で行った管理者会議での話 高齢者が増加して、医療や介護には有利という考え方もある一方、施設間の競争が激しく、医師もスタッフも不足するなか、普通のことをしているのでは成果をあげられない。 医療介護の質を高めるとともに、それをどのように…

改めて思うこと

全ての組織が発展するかどうかは全て人に依存します。リーダーは言うに及ばす、各部署に人材がいるかどうかで目的が果たせるかどうかが決まるのです。 ヴィジョン達成のための戦略を立て、各人が、役割を規律と責任をもって果たし、協調しながら積極的に行動…

マニュアルの効用

最近、マニュアル作成の要請が多くあります。以下の考えが重要です。 マニュアルを病院運営の柱に据えることが必要です。マニュアルというと、硬直的なイメージ、例えばマニュアル通りにしか仕事ができない職員をつくってしまうといったことが頭に浮かぶと思…

私のマーシーレベルは無限大

私のマーシレベルは無限大という本を書きました。以前から、どのようにすれが自分が変われるのかちうテーマで考えてきたことの一つの方法として、相手が自分をどう思うのか、また自分は相手をどう思って仕事をしているのかを観察したことがあります。そのと…

医療現場の現実

ほぼ毎日病院を訪問していると、多くのことを考えます。病院には現場とマネジメントが明確に存在しています。 現場は患者さんを懸命に治療するケアをする場ですが、別途、現場を支えるマネジメントが院内で多様に行われています。 現場が働き易い環境をつく…

やるべきこと

医療のこれからが混沌としています。 国家予算の脆弱性は明らかであるものの、反する意見があり、一部にしか危機感が醸成されていない気がしています。 日本のこれからを考えると少子高齢化に処方箋はなく、人口が少なくてもいい、縮小均衡をすれば大丈夫、…

自然のなかで

喧騒から離れ、自宅のそばにある境内に。 こうして自然のなかに身を置き、春の緑や鳥たちの囀ずりに触れていると、心からの安らぎを感じます。 やがて夜になれば消える運命の木漏れ日は、空気のながれにかすかな音を立てて影をつくり揺れています。 それはま…

やりたいことをやること

やりたいことをすっとできることができれば幸せです。 やりたいことがあってもなかなか手がつかなかったり、やりかけて止めてしまう、止めざるを得ないことがあります。ただ、出来ていないということは結局のところ、本当にやりたいと思っていないからなのか…

病院改革の基本

以前から説明していましたが、医療は人であるということが最近さらに納得できるようになりました。医師がリーダーシップをとれるかどうかということが最も重要であることは間違いがありませんが、例え、現場の医師がリーダーシップをとっても、トップが正し…

医療療養病床のこれから

医療療養病床の役割として、急性期のあとの患者さんのケアを行うポストアキュートと地域における慢性期の急性増悪さんを受入れるサブアキュートがあります。 とりわけこれからは、地域包括ケア病床ではなく医療療養病床がサブアキュートを受ける主役になる可…

ホワイトヴィークルの未来

昨年の12月年末にホワイトヴィークル(白石隆吉社長=医師)という会社ができました。現状はホワイトボックスの子会社です。ここで詳しくは説明しませんが、我々の経験と医師のナレッジやマネジメントにより、さまざまな活動を行う会社です。フェロードク…

明日退院します

明日やっと退院することができます。この大学病院には3度目の入院でした。1度目は3年前の胆のう摘出で60日間入院、2度目は数日ですが尿管結石、そして今度は一部腹膜炎、虫垂炎切除で11日という感じです。いつもぎりぎりまで入院せず、予定入院は尿…

医療の継続は適切なマネジメントで

ヤンゴンのパラミ病院のMRI棟 医療の継続は利益です。利益が出ない医療は、どのように優れていても継続できません。自治体病院であれば税金でその損失を補てんすることができると考えているでしょう。 しかし、それは地方財政の疲弊とともにはかない夢である…

幸せなこと

人がどう生きるか、というテーマは永遠のテーマだと思います。さまざまな価値観や考え方があり、これだというものを普遍化することはできません。 結局は、一人ひとりの人間が、自分がどう生きたいのか、生きているのかを自分のなかで確認し、もし、自分の思…

忠恕(ちゅうじょ)

全国から多くの方々が駆けつけた、濱脇整形外科病院の40周年記念祝賀会です。挨拶をされた医療会で活躍する新理事長澄伊さんのお父上、濱脇純一先生の40年間の歴史や思いをお伺いし、長い間高い質の医療を継続するご苦労は、並大抵のものではなかったのでは…