よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

病院の再生はじまります

 病院のモニタリングはじまります。予算実績管理がうまく遂行され、予算が達成できるようチェックします。差額が生まれたときにインディケーター(KPI,CI)で分析し原因を追究したうえで行動を誘導します。経営コンサルティングは今回含まれません。

 自己資金での投資会社の投資だからです。ファンドには経営をきれいにしたうえで、そして体制が整備されたうえで委譲することになっています。

 そこからは、投資家のためにコンサルティングが始まります。コベナンツ(covenant)※が発効しないよう、モニタリング&ちょっと指導を開始します。

 ※コベナンツは、遵守事項、契約事項をいいます。本来は、融資にあたって付け加えられる特別の条件ですがこうした投資においても適用されることが多い条項です。コベナンツには、財務制限条項、資産譲渡制限条項、格付維持条項等があります。これらの条項が遵守されない場合、特定のペナルティが発効する。病院の場合には持分の譲渡といったことが対象となります。

 モニタリングのなかで、何が悪くてこうなったのかについて考え、それを排除するべく動くなかで、病院を地域になくてはならない存在とすることを目標として行動していきたいと考えています。


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