松江市の端に会場となる「くにびきメッセ」がありました。そこで中国電力が主催するフェアがあり、私はそこの午後の会場で、講演会を行う予定があったのです。
昨日の夜、どしゃぶりの出雲の会場で、質が高くなければ生きていけない、医療も介護も、そしてそれらに関与するすべての者は、自らを鼓舞し、常に積極的に進んでいくことのなかで質をたかめつづけなければならない。
それがなければ私たちはもう残ることはできないのだ。と声をからして訴え続けた結果、声がガラガラになっており、風邪にも似た痛みが喉全体を覆っていましたから、これからさらに中国電力からいただいた「地域医療・福祉のあるべき姿。高専賃の可能性」という講演会で、50名以上の聴衆に対して、それも昨日よりも短い1時間30分の時間で、どれだけのことが伝えられるのかと危惧していたのでした。
のどの痛みがもたらすネガティブな思いから生まれた、
けだるい身体に鞭を打ち、会場の注射場に到着した車から降りると、入り口で待っていただいていた担当者にご挨拶をさせていただきました。まだ、時間が1時30分の講演会開始時間まで随分あったので、主催者と打ち合わせや昼食をいただいたのち、フェアに出展している企業の展示物を関心しながら拝見し、また、用意していただいた控室で、講演会のシミュレーションを行い、時間を過ごしました。
そして、時間になり、講演会の始まりです。聴衆の皆さんには、昨日はりきりすぎて声が出ない時にはお許し下さいとお断りをしたうえで、話をはじめさせていただきました。
途中で、喉の痛みはどこかに飛び、いつものように飛ばしまくりの話が始まりました。そもそも1時間30分用の資料ではなく、2時間以上必要とするセミナーであるにもかかわらず、無理だとわかっていてやってしまう自分に少し嫌悪感を感じながら、話を進めていきます。結局のところ、早口になり、なんとかいつものように時間通りに終わらせることができました。
本日の講演会の結論は、
(1)なんのための医療福祉なのかを熟考する
(2)医療型高専賃のノウハウを習得する
(3)キャッシュフローを考慮した計画を立案する
(4)マネジメントシステムを充実させる
(5)医師と多方向でコミュニケーションをとる
(6)医師やスタッフをモチベートする
(7)経営数値をフィードバックする
(8)仕事の仕組みを変えるため常に業務改革を行う
(9)スタッフの質の向上を図る
(10)医療福祉環境を優良なものとする
結局のところ、医療制度改革にてベッドが少なくなったとき、在宅医療を担うのはメディカルホームである。医療制度のながれを俯瞰して次に進む。そしてこの地域の医療福祉を皆さんが作り上げていくため何をしなければならないのかを常に考えなければならないと結んでこう講演会を終了しました。
講演会を終了し、質問もお受けせず、主催者が用意してくれたハイヤーに乗り込み、空港に向かいました。空には少し雲がありましたが、風のない穏やかな午後を感じることができた時間です。
牧歌的な、ゆるやかな時を切り裂くように、空港に向かうための道を、私の乗ったハイヤーは、音もなく疾走していったのでした。