よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ココチケアメディカルホーム管理人業務

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 ココチケアは医療型高専賃を展開する医療法人の関連会社です。

 私たちホワイトボックス社は、ココチケア総帥である明正会 近藤正明理事長の薫陶のもと、メディカルホームを運営しているココチケアに経営参加しています。

 木曜日は、午前中から埼玉の病院での幹部面談、社内での会議を経て、日立キャピタルとの新商品打ち合わせを行い、ココチケアでのミーティングに臨みました。

 ココチケアはグループホームや訪問看護ステーション、居宅支援事業所といった事業展開やグループホームを4つ運営しています。メディカルホームは、先日(ブログにも書きましたが)2号店がオープンして入居者がほぼ、埋まりつつあります。

 メディカルホームは、いわゆる医療型高専賃であり、建設業者が建築すればいつでもどこでも建築することができます。しかし、増加する医療依存度の高い患者さんに入居していただくための集合住宅であるので、誰もが運営できるというわけではありません。

 介護型ではなく、医療型であるというかぎりは、やはり病院や診療所がこれを運営することがベストであると考えています。しかし、もっと重要なことは単なる住宅ではなく、入居者が安心して居住できる場所であるということです。

 施設ではなく一つ一つの部屋はあくまでも住宅ですから、一戸一戸の住宅に、それぞれの契約によりヘルパーや看護師や医師が入るので、彼らを入り口でチェックし、そしてかつオペレーションを評価するなかで、入居者が契約通りにサービスや看護医療を受けているかどうかについてのチェックを行うことが必要です。

 管理人がとても重要な意味をもちます。入居者への外部からの連絡、看護師への報告、あるいは指示事項の実施、医師への情報提供、さらにヘルパーさんのオペレーションの質をチェックするといった作業をしなければなりません。

 そのためには、ケアプラン実施予定チェックシート、入居者別連絡長、看護・介護連絡簿を作成するとともに、各部屋をラウンドし状況確認を行うとともに、問題があればカンファレンスで説明するといった対応を行うことになっています。

 高専賃は単なる建物ですが、その運営を誰が行うのかにより、大きく差が付いてくるということを理化ししなければなりません。介護事業者が運営する高専賃は、医療を取り込むことができず、その収益を得ることができません。また、介護は介護、看護は看護、医療は医療という環境のなかで、相互連携ができず結局は、生産性が落ち、質が落ちます。

 収益の点から、医療・看護と介護の連携がとりづらいことから、医療型高専賃に分があるのです。

 施設ではない、高専賃なりのオペレーションのナレッジや、管理人のオペレーションナレッジが医療型高専賃には必要です。ココチケアでは、医療、看護、介護、そして管理業務と4つにサービスを分割し、それぞれについて、医療型高専賃ではどのように運営されるべきであるのかといったことについてより高い質を目指していこうと努力しています。

 昨日も、高専賃の責任者である小沢さん、馬場社長ともども仔細な部分についてまで議論を行い、今後のナレッジを整理していたのでした。これからも、他のどの高専賃よりも質の高い、そして入居者のあらゆるニーズに応えることができるサービスをつくりあげていくことができればよいと考えています。