よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

看護部の課題

看護部の課題を発見するため、O病院の幹部の看護師さんからのヒヤリングを行いました。

みな快活で、積極的な、そして瞳をきらきらさせて面談を受けていただきました。また、率直に現場の問題点や現状についてもお話をいただき、それからどうしていきたいのかを説明していただきました。
現状分析→課題発見→解決策(期日の決定も含む)検討→実行→成果といったながれを皆が理解しているようでした。

ICUの看護師さんの定着率が悪いのは、重篤な患者さんが多く、ずーと中にいて患者さんのケアをしていくこと、医師との間の緊張あるやりとり、といったことのなかで強いストレスがあり、辞めていく方が多いとのことでした。そこでは、ローテーションやメンタリティーからのサポートが必要であるといった話がありました。

そのほか、マニュアル、パス、リスク、教育、忙しく上司と部下とのコミュニケーションができない、接遇がどうである、医師とのコミュニケーション不足等々多くの課題をいただきました。もともとブランドのある病院であり、今後どのようにブランドを維持発展させていくのかといった部分でのやりとりをしました。

最終的にはレポートをもって院長、看護部長、事務長に結果をご報告することにしています。
これからの戦略構築において、医師をあるべきかたちで支援するなど、地域における優れた病院をつくりあげるなかで、看護部の果たす役割は数多くあります。レポートを起点として、新しい看護部が活動を開始することが楽しみです。