人生とは「何かの目的を決め、それに向かい闘い続けるプロセス」と、定義すれば、成果を挙げるために行うべきことは明らかです。
大きな目的のために、自分を磨き、いくつもの目標を定め、その目標達成のために、目の前のことを日々一つひとつ解決していかなければなりません。
執着が必要です。
執着とは、一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと。「事物に固執し、とらわれること」など悪い意味で使われますが、「没頭すること」と言う良い意味でも使われることもあります。
私は後者を採りたいと思います。
没頭する仕事があることは幸せです。やりたいこと、やらなければならないことのために準備し、どう行動するのかが問われます。
そこには思いや信念があり、情熱が生まれます。ときには弛緩しながらも、気付いてただちに目標に立ち戻る。そして、自分の役割をどのように果たせばよいのか悩みながら、前に進む。
それが人として生まれたことの証であると納得しています。
アンジェラダックワースの著書、「やり抜く力GRIT」には、成功のためには、まずは最上位目標を決め、その目標を達成するための下位目標の達成、中位目標の達成、そして最上位への取組みを行うと、目標を逆算して積上げていくことが必要。
そのためには、
- ストレッチ目標を決める
- 集中して取り組む
- 的確なフィードバックをもらう
- 反省して改良する
という行動をとらなければならないと書かれています。
目標達成に執着して(集中して取り組み)PDCAを回すことだとの理解です。
もちろん、PDCAは、年、月、週、1日に落とし込まれ、適切な基準により評価されることや、解決策の仮説が的確である必要があります。
ただ、環境が変わったり、いま行っていることが、立ちはだかる壁に行く手を阻まれることがあると、人は自分を見失ったり、弱気になることもあります。
一方、どのようなときにも、自分に勝ち続ける人もいて、そうした人がいくつもの成果を挙げているのを見ると羨ましく思います。
ここに、人は何かに直面したときに「気持ちのスケール」があるとすれば、弱気ゾーンに常に身を置く人もいるし、強気ゾーンにい続ける傾向の高い人のいることが分ります。
どちらにしても、持って生まれた能力や、後発的に得た経験や知識などから生まれるその人の持つ属性により、弱気と強気の間を行き来しながら人は前に進んでいくものだと考えています。
できるだけ意識を高め、裏付けのある自信や判断から強気ゾーンに自分を置く事ができる自分になりたいと常々思います。
弱気と強気は、悲観主義なのか楽観主義なのか、といった問いかけもあります。説明したように「根拠のある背景をもって強気ゾーンにいられる楽観主義者」が望ましく、「確証が無いのに、何とかなるよねというただの楽観主義者」では成果を得られません。
強気ゾーンの楽観主義者になるために、自分をどのように変えていくのか。大きなテーマですね。
ここで大切なことはやはり執着です。
意識のなかにある潜在意識に目を向ける、ナポレオンヒルの「思考は現実化する」が重要です。
・潜在意識が、
・信念などの強い感情と結びついたときに、
・人生を大きく動かす力がついて、
・人は成功する
と説明しています。
信念が、情熱を生んで執着を呼び、潜在意識下においても自分を没頭させることで、思い通りの人生を歩めるという帰結です。
潜在意識に入れ込む信念をつくりだすための、思いや使命感をどのように手に入れるのかについては個々の人の生い立ちや環境、経験や学習に依存します。
拙著「サクセスキューブ」でも説明しているように、やりたいこと、やらなければならないことを徹底的に見つめ直すことから思いをつくり、信念に昇華させ、執着をもって具体的な行動につなげていかなければなりません。
思いを実現できると信じて多くの仲間と、思い→信念→執着→準備へのながれをつくり、適切な行動をとりつつ前に進んで行ければ幸せな人生ですね。