よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

かかりつけ医(2)

さて、かかりつけ医を探し、自分の本当のドクターになってもらい、健康に留意しながら心豊かな生活をしましょう。

診療所の先生に、先生かかりつけ医になっていただけませんか、って言えば、結構感動しちゃうかも。
でその基準をこれからお話しましょう。

アメニティですが、きらきら大理石の診療所であろうと、古い診療所であろうとやっぱりドクター勝負ですが、良いドクターはすべてに気を遣うので、隅々まで少なくとも綺麗に清掃してないことや、待合室の温度が寒すぎること、受付の方が横柄であること、スリッパがそろっていない、汚いというのは実はドクターはよさげであったとしても、ちょっと疑問符がつきます。

華美ではなくとも、質素であってもやはり患者さんに気を遣っていることが見えないと、やっぱりという感じがします。

また、説明をきちっとしてくれるドクターが良いですね。実際に写真を利用したり、PCを利用したり、する先生は信頼ものです。難しいことを判りやすく説明することは骨がおれますから。

これはドクターから聞きましたが、どうしましたか、とこっちをみないで聞くドクターは×らしいです。
表情、顔色、目の色をみる、呼吸を感じる、血圧等について問診時をも含めてきちっとデータをとらないのはどうかなぁってその医師はおっしゃっていました。
過度に饒舌なのもなんですが、ある程度説明していただくと良いですよね。

医師としての目のするどさ(でも笑顔)や、話し方、声のトーンが信頼できるものである必要があります。何でも点滴っていう医師がいますが、どうでしょう。大体風邪でいくと2時間は帰れません。
あと、薬を大量っていうのも常識的にいやですよね。必要があれば別ですが‥。

最近の医療過誤訴訟で診療所が訴えられるのは、救急病院に患者さんを紹介せず、抗生剤でながくひっぱり、そこで病気が重くなり、そして病院に搬送されたときは手遅れっているケースであると専門の弁護士からお聞きしました。中堅病院の医師は薬剤の副作用を知らないで、説明せず副作用がでて訴訟、大病院は組織として医師、看護師、コメディカル(結構少ないですが)、が訴訟の対象となっています。

何れにしても、診療所でできる治療とできない治療があります。役割分担を理解して速攻病院に紹介状を書いていただけるドクターは信頼できると考えています。
最終的には常識的で、医師としての慈悲心とプライドをもって診療するドクターをかかりつけ医にしていきましょう。見極めが必要です(ちなみに私の周りにいる医師はめちゃポジティブな、大好きな方が多いです。多分大半の医師はモラールが高いと思います)。