私たちのように年の200日以上出張で、ホテルに100日以上宿泊することがあると、いくつもミスをすることがあります。
ひとつは、夜シャワーを浴びなければ…と仕事が終わって倒れるようにベッドに入ると必ず思います。
そのまま服を脱ぎ散らかして寝てしまうことも多くあり、朝お風呂に入ることもありますが、いずれにしても、必ずシャンプーとリンスとボディソープの3本のボトルの順番を確認してからシャワーを浴びます。
ただ頭を洗うときに、手探りでボトルを触るとボトルを間違えてボディーソープを頭に使ってしまうことがあります。確認しているにもかかわらず条件が変わる(目を閉じて手探りでする)と、ミスをします。
部屋を出たあと、左だと思って歩いていくと実はエレベーターが右サイドにあるとかも時々あります。
また、朝チェックアウトをするために、部屋をでて鍵を返したあとに何度も忘れ物(携帯電話が多いですが)、があり、フロントにかけていき鍵をもらい部屋にとりに行くことがあります。
先日は札幌に出張のあと、家にトランジット(?)で帰ったあと、そのまま福岡に厚いコートをもってでかけてしまいました。手にコートをもって仕事をし、夜は中州で帰りにコートを着てお店を出たのち、ホテルに帰りましたが、まだ冬になりたてでしたから、ついつい部屋を出た後、飛行機に乗るまでコートがないことに気がつきませんでした。これも今日は大丈夫だよねと意識下で確認し、部屋をでるにもかかわらずです。
結局慣れているため、間違えるはずはない、できる、と思っているときに、こんな簡単なことでもミスをすることがあるのです。性格に起因することであることもあるでしょう。ただ、注意したはずでも間違えてしまうのは、時間がないので焦っている、電話がかかってきて話しながら部屋をでる、朝の仕事のことで頭がいっぱいである、新しい、慣れていないホテルである、季節が変わる(環境が変わる)ということが原因であることがわかります。
より複雑な医療領域において、インシデントも、アクシデントもこうして起こるということが容易に理解できます。当たり前のことではありますが、原点に戻り、抑止を行うための仕組みや個人の技術技能を向上させることが求められています。