よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

続けるということ

 今朝は不動産事業をしている会社へ訪問しました。毎月3回は訪問し、戦略立案や実行のための支援をしています。社長とお話をしましたが、ひとつのことを続けるということについて議論になりました。
 やはり毎日目標を立てて行なおうとしても、なかなか続かないことが多い。続けるためには、理由付けと、継続のための仕掛けが必要だ。というお話でした。

 私も昨年のお正月に、おもいっきりいろいろな目標を立て、何一つとして完璧にできなかったことをお話しました。実際、チェックシートをつくっても、結局明確なスケジュールを立案し、さらにそのスケジュールの達成が切迫していて、必ず実施しなければならないことになっていないと達成は困難、という私なりの結論をもっていましたから、社長の話はうなずけました。

 そもそも社長は最近はキレがないということを話されました。キレがあるのは、勢いがあるときではないかという話になりましたが、やるべきことが多すぎるということもテーマになりました。優先順位をつけるということは当たり前として、本当にやるべきことが絞られていない、あるいはスタッフに触れていないということもあるという結論です。

 いずれにしても、100億円企業を15年でつくった社長ですが、結局のところ、何かをやるときには、強い意志が必要だということで落ちつきました。

 病院においても、危機感が表層的であり、ほんとうに自分の問題として受容できなければ、本物の経営はできないのではないかという思いがあります。
 何かを続けるためには、日々の仕事における、いや生活すべてにおいて意図的に自分を追い込み、本物の危機感をもてること、そして時間を無駄にせず、必ず達成するという意志をもって活動しなければならないと、つくづく思ったしだいです。