病院経営
世界や日本経済がどのような状況にあろうとも、また自分がどのような環境に立っていようと、人は自らの行動を変えることを止めてはいけません。どのような生活や趣味でも、仕事や事業でも考え方は全て同じです。自分が触れるものを常により良く変え続けてい…
多くの病院で、理事長や院長に高い組織マネジメント(以下マネジメント)スキルをもて、というのは難しいことです。彼らは医師として十分に成果をあげ、いまの地位に存在しているからです。 トップマネジメントがマネジメントに長けていればどの病院でも大き…
知的労働集約的産業である医療においては生産性を上げることができなければ、より高い成果をあげることができません。いっぱいいっぱいの体制で医療を進めているのであれば、現状をより生産性の高いもととしていかなければ新しいことができないのは明白です…
以前タイムマネジメントのレクチャーを行いました。 高い生産性を以て仕事を進めるために、 時間を軸として 自分と 他人との関係をつくりだす 仕事を円滑に行い 余裕をつくり付加価値業務に時間を割く ことがタイムマネジメントを行う目的です。 組織の仕事…
結局日本の医療は変われず、過去と同じ状況が続いています。東アジアやASEANで行われている医療にも各国の事情により多くの課題がありますが、日本の仕組みが微動だにしないことに危機感を感じます。 超高齢化が進みGDPが伸びず、経済成長が望めない日本にお…
何かを決めるためには、現状分析→情報収集→仮説立案→情報収集→仮説検証→情報収集→仮説立案…というサイクルを繰り返しながら確信がもてたところで意思決定をすることが必要です。 この方法をコンスタントインターチェンジングメソッド=CIM(絶え間なくやり取…
住宅型有料老人ホームをいくつかみています。マーケットや金額、なによりも介護、看護、医療提供体制がどのようになっているのかが集客のポイントです。そもそも病院から住宅をみると、在宅復帰先ではありますが、別の意味からはサブアキュートの患者の集合…
多くの医師が海外で働いています。 ボランティアで身をとして頑張っている医師や看護師、そしてボランティアではないとしても現地の日本人や、現地の医療を護るために海外に出向いている方々もいます。中国や韓国のみならず、バンコクグループのサムティベー…
昨日病院で行った管理者会議での話 高齢者が増加して、医療や介護には有利という考え方もある一方、施設間の競争が激しく、医師もスタッフも不足するなか、普通のことをしているのでは成果をあげられない。 医療介護の質を高めるとともに、それをどのように…
医療療養病床の役割として、急性期のあとの患者さんのケアを行うポストアキュートと地域における慢性期の急性増悪さんを受入れるサブアキュートがあります。 とりわけこれからは、地域包括ケア病床ではなく医療療養病床がサブアキュートを受ける主役になる可…
昨年の12月年末にホワイトヴィークル(白石隆吉社長=医師)という会社ができました。現状はホワイトボックスの子会社です。ここで詳しくは説明しませんが、我々の経験と医師のナレッジやマネジメントにより、さまざまな活動を行う会社です。フェロードク…
間違いなく、日本の医療は構造を変えることになります。病院病床削減は、地域包括ケアシステムにより、その実現性を増し急速に進みます。 在宅医は、益々力をつけて機能強化が進み、驚くほど大規模化が進みます。既に地域によっては2000人規模の在宅患者をケ…
日慢協で武久先生が以前、医療療養病床は長期急性期と長期慢性期と区分し、前者はDPC類似病態別医療区分を導入し、今の医療区分を見直すという意見を出されていました。それは2018年には実行するということで私は了解していました。日慢協はそれと合…
病院の経営でもっとも重要なことは何かを考えます。患者さんが来院すること。それが一番です。 そのためにどのような体制を整備するのか。これに尽きます。逆にいえば、患者さんが来院するためには、どのような体制を整備すればよいのかということでもありま…
承認とは、職位者が与えられた職務を遂行するに当たって、下位職位者の提案に対して自己の責任において自らの判断と責任において最終的に決裁することをいいます。 起案、審査されて上にあがってきた案件や事項について、最後にその行為を行ってもよいとい…
審査とは、業務活動が定められた方針・計画または手続等に合致しているか否かを調査し、判定することをいいます。 誰かが起案したことを、チェックする人の行為をいいます。誰かが「伺いをたてる」ことをしたときに、いきなり指示や命令、承認を受けるのでは…
起案とは、案を作成し、上位職位者の決定を求める行為や提案をいいます。もともと、権限を委譲されている職員であれば、その職員の判断で業務を行うことができますが、そうではない、何かを決裁する権限をもたない職員は、ある事をして良いのか、良くないの…
事業計画立案の手法には大きく分けて二つのものがあります。一つは積み重ねであり、一つは引き算です。積み重ねは、既存の数値にいくつかの新規事項を足し引きし、その合計をもって全体の計画とする方法です。もう一つの引き算ですが、引き算は一度おもいっ…
14.カルテ、諸記録点検 診療録管理やその他記録についてこれを管理することは、自院でどのような医療が行われたのか、管理されていたのかということを知るための重要な情報であると考えています。したがって、これらが適切に作成され、利用され、管理されて…
ある病院の理事長、院長、副院長の実施事項を策定したものです。彼らの職務としてこれらを規定し、その具体的な行動につなげていくための基礎となるものです。 1.戦略決定 どのような地域で どのようなターゲットに どのような診療活動をすればよいのか、そ…
(ビッグサイトでの医療機関向けセミナー) 一人ひとりに光を当て、一騎当千の戦士とするためには、病院はいくつかのゲートを開く必要があります。以下について焦点をあて、一人ひとりと胸襟を開いて話し合わなければなりません。 (1)社会人としてのモラル …
タイムマネジメントは、時間をうまく使い成果を上げることが、目的となっています。 しかし、前提として忘れられがちなのは、仕事の仕組みと個人の技術技能向上です。 仕事の仕組みがあるべきものになっていないときに、時間の効果的な使い方ができるはずも…
ある病院での教育委員会運営のためのミーティングでの内容です。一部を提示します。 厳しい環境を乗越えるために、教育を行うことが各病院の大きなテーマになっています。職員からみればこの環境下においてプロとしての自らの力を身につけることができなけれ…
クリティカルパスと実際の治療の差についてはバリアンス(標準からの逸 脱)として把握し記録し、管理することが必要となります。日数バリアンス とアウトカムバリアンスがあります。 クリティカルパスを運用する段階では、パスを活用した原価計算に踏み込 …
その都度考えながら、何かをすることを手作りといい、決まったやり方で行うことをシステムといいます。 手作りは、その都度の対応ではありますが、ものにもよりますが、例えば一つ一つが熟練者の手によりその場でつくられるものであれば、高いレベルのなかで…
映画を観ました。 テーマは奴隷解放と南北戦争終結ですが、リンカーンの映画で学んだことがいくつかあります。 (1)ストーリー(エピソード)を使い、皆を納得させる (2)ユーモアに長けている (3)強い思いを実現するため行動すれば支持してくれる人が…
病院にいてつくづく思うのは、現場の思いと経営サイドの考えの相違です。 人が少ない、時間がない、手当てが欲しい、システムが古い、新しい器械が欲しい…。 ここから、それらに対する病院サイドの検討が始まります。 とりわけ民間病院であれば、利益を第一…
組織に所属する人は、例え管理されなくても働くものです。しかし、管理(=一定の方向に誘導する、という意味)がなければ、一人一人が正しい方向に動けるか、成果を最大化できるかというと、疑問があります。 多くの場合、私の経験からすると前向きに行動して…
厳しい医療環境を迎え、病院は明確な羅針盤をもたなければならない時代になりました。病院の最も大きな羅針盤は事業計画書です。事業計画書は医業収入と医業費用を予算化したものをいいます。事業計画書は戦略により立案されます。戦略には外部戦略と内部戦…
新丸の内ビルディング10階 日本創生ビレッジにて、三菱地所のサポートにより、JMT主催「JCI Made Easy」と題したJCIセミナーがありました。 当社役員の松田一敬氏の勧めにより、私も参加しました。 CI(Joint Commission International)はアメリカの組織に…