よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

到着のない前進

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空港には必ず出発と到着の場所があります。空港と空港の間を飛行機が飛び、人は移動します。当たり前のことではありますが、いつ出発するのか、いつ到着するのかについて見当がつく、という出来事です。
リアリティがあるため、計画のなかでの意味をもちます。それ自身は事実であり、虚構でもなく、真偽を問う必要もありません。

しかし、人生の最終的な到着場所は、誰も知りません。出発はしらない間に出発していた、ということであっても、いま飛んでいるということは分かります。

いま飛んでいるんだという実感をもったときから意識下における飛行は始まります。

過去はともかく、いま飛行しているという事実を大事にしなければなりません。確かに空港空港で、羽を休めることはできます。この空港に行き、ここで何をして、この空港ではどのようなことをする、といった経過については、意識すれば、計画することができます。

どこの空港に行くか分からず、ただ飛んでいるだけでは先が読めず、そして区切りもつかず、疲弊してしまうことは明らかです。今の自分を良く理解し、どの空港に到着するために今どのように飛ぶのかを計画し、認識する。

そんな連続が最後にどこに飛んでいくのかを決めていくのだと思います。飛び方を学び、到着の仕方を学習する。何をしてどれだけ休息すれば次の空港に飛び立つ力を得る。人それぞれでしょうが、そうして人生をつくり、人は生きていくのだと気がつきます。人生の到着場所はよくわからないけれども、イメージをすることはできます。

空港から空港に行く途中で燃料が切れるかもしれない。機体が爆発するかもしれない。無事到着して安心して最後を迎えることができるかもしれない。しかし、目標をもって飛び続ける。それが自分である、到着というディスプレイをみるたびにそんな思いをしています。