よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

もう一度原点に。常に原点に

病院経営を継続するために

30年度の一般会計の歳入予算のうち税収が58兆円、残りは公債の発行で98兆円としています。歳出は、社会保障費や地方交付金、そして文教、公共工事、防衛その他の予算そして公債の償還等でもちろん98兆円です。 税収58兆円のうち、社会保障費33兆…

責任と権限

組織は人により構成されます。組織は役割により、管理者、監督者、一般の職員に分類されます。病院であれば、理事長、院長や副院長、事務長や看護部長、診療支援部長といった者が管理者に該当します。その下位に師長や課長などの中間管理職(監督職)があり…

改めて思うこと

全ての組織が発展するかどうかは全て人に依存します。リーダーは言うに及ばす、各部署に人材がいるかどうかで目的が果たせるかどうかが決まるのです。 ヴィジョン達成のための戦略を立て、各人が、役割を規律と責任をもって果たし、協調しながら積極的に行動…

マニュアルの効用

最近、マニュアル作成の要請が多くあります。以下の考えが重要です。 マニュアルを病院運営の柱に据えることが必要です。マニュアルというと、硬直的なイメージ、例えばマニュアル通りにしか仕事ができない職員をつくってしまうといったことが頭に浮かぶと思…

自然のなかで

喧騒から離れ、自宅のそばにある境内に。 こうして自然のなかに身を置き、春の緑や鳥たちの囀ずりに触れていると、心からの安らぎを感じます。 やがて夜になれば消える運命の木漏れ日は、空気のながれにかすかな音を立てて影をつくり揺れています。 それはま…

医師と病院マネジメント

私には尊敬する医師が数多くいますが、そのなかの一人と話をしたときに、マネジメントが話題になりました。 ある医師は、ながく院長経験をもち、成果をあげようと努力をするプロセスにおいて、自然と病院マネジメントはどうあるべきかという理解をし、もとも…

診療報酬改定に思うこと

診療報酬改定は、政府の政策をそのまま反映します。 財政が逼迫し、原資を少ない税収と公債に依存して国を運営している日本は、公債をこれ以上増加させないためにも、増加し続けている社会保障費を一定に抑えるための施策が必要です。 社会保障費の多くは年…

これからの医療、介護の進む道

医療環境が益々厳しくなってきました。7:1の看護必要度の厳格化をはじめ、大型病院とそれ以外の病院との峻別が進み、急性期のなかでも役割分担がより鮮明になりました。 このようななか、多くの病院は戦略の見直しを行う必要があります。 とりわけ急性期…

目標を達成するために

まず、目標があるのかないのか。なければ何をするのかを決めなければなりません。他律的な目標はすぐ決定されるので、ここでは自律的に目標を決めるケースで話をします。 自分は何をしたいのかについて、徹底的に思考し、目標を立てます。こうなりたい、これ…

患者としての立場から

ある大学医学部のエマージェンシーの教授から、石井さんの不幸は、大学病院の中をみていないことだ、といわれたことがあります。そのときには、何を話されているのかを理解できませんでしたが、今回自分がそうした属性の他の病院の患者になってみてその理由…

病院改革の考え方

最近つくづく病院マネジメントの必要性が理解されてきました。 何もそれは病院の医師やスタッフを懸命に働かせるもののためにあるのではありません。 地域のマーケティングを行う、病院のSWOT分析を行い、どこに進めばよいのかについて強みを伸ばす方法を検…

職員が120%の力を発揮する病院に

患者さんが集まる病院づくり、というテーマは病院幹部の永遠のテーマだと思います。 医師自ら評判をつくるということや、病院のブランドや、ある診療科の強みが患者さんを呼ぶこと、立地や建物が利便性をもって、マイナスの要素がなければ患者さんが来院する…

組織一丸となって

病院の経営は、マネジメントサイドが行うということではなく、前提として医局会の総意とのすり合わせ、あるいは議論が必要だと思います。従来、マネジメントサイドが病院の戦略を決め、枠組みを設定し、そのなかで医療を推進するという手法があるべきかたち…

組織の優位性とは

組織が優位に立つためには、組織の特徴があることが必要です。組織の特性は、商製品サービス、システムが他と異なることにより区別されます。その優位性は、商製品サービス、システムの内容により異なりますが、共通することは価値を提供できること。価値は…

米国医療の轍を踏まないように

昨日から読み直している本は、全国保険医団体連合会近畿ブロックアメリカ医療視察団によって、書かれた「苦悩する市場原理のアメリカ医療」(あけび書房)です。 医療費削減のために導入されたマネジメドケア、MHOにより、医療が十分に受けられない人が多…

数字がいかに大切であるか

ある対象は、定性的か定量的かで認識され測定されます。 定性的とは「対象の質的な側面に注目する」ということで、また定量的とは「対象の量的な側面に注目する」という意味で使われています。 仕事においては、できるだけ指示は定量的に行うことがよいとい…

権限規程が大切です

組織が機能を果たすためには、それぞれの部署において役割を持った者が、責任と権限をもって業務を行う必要があります。 病院でも、理事長をはじめとした管理者、そしてその指示のもとで活動する監督者、さらに現場で決められた業務を行う一般職がそれぞれの…

外来の大切さ

外来の運営の巧拙により、多くのことが変わります。とりわけDPC病院においては、外来での処置や検査が増加するため外来における業務の円滑な実施が、病院の業績そのものに直結します。部門別損益計算を行っていると、多くの病院の外来は赤字になります。 …

DPC病院で必要な人材

DPC病院では、高密度で質の高い合理的な医療を行うことが期待されています。 そこでは、正確かつ短時間で業務を完結する能力や、コストパフォーマンスが求められます。前者では、 ▽高い志=高いモチベーション ▽資格に応じた技術技能 ▽組織で決めた目標を…

これは大切、権限と責任について

先日、ある病院行ったセミナーのテーマです。権限と責任そのものだけではなく、その背景に何が求められているのかについて検討しなければなりません。 組織には、人、情報、時間、モノ、カネの経営資源がある。経営資源を意識するかしないかで、人生が大きく…

一日の満足と不満足

一昨日は、産婦人科病院税務調査立ち会い。事務所に戻りいくつかの病院再生のミーティング。 昨日は、朝から神奈川の病院で気持ちのよい方々と新病院竣工間近の戦略づくり。幹部と有意義な経営会議。その後、東京に戻ってそれから出かけ、介護紹介会社トップ…

人がやる気になる理由 ( 3 )

▽潔(いさぎよ)さ ▽相手に対する思いやり ▽礼儀正しい言葉遣い ▽豊かな表情 ▽弾む明るさ が、なぜ人がやる気になる要素なのかについては、異論のないところだと思います。 ここで説明の必要性がないほど、こうした特性を持っている人は、皆から好かれるし敵を…

人がやる気になる理由(2)

さて、人がやる気になるトップマネジメントが考慮すべき3つの要素です。 ▽戦略の正しさ ▽適切な事業計画 ▽実行力 これらがあることにより、リーダーがただ漠然と懸命に、キラキラしながら率先垂範し成果をあげているのではないことが理解できます。 正しい…

人がやる気になる理由(1)

なぜ、トップマネジメントが ▽リーダーとしての魅力的な人間性 ▽懸命に医療に取り組む姿勢 ▽高いマネジメント能力 ▽仕事に対する厳しさ、真剣さ をもつと人がやる気になるのか。 医療に従事する職員は、お金のために仕事をしている人は少ないと考えます。 も…

求めて止まぬもの

これだけ長い時間を生きてくると、人生何が大切なのか、少しはわかるようになりました。 だからといって、自分が理想的な生き方をしているかといえば、まったくそうではありません。 頭ではわかっているつもりでも、行動できないことが、多くあります。何か…

消費税議論をきっかけとして

消費税増税を行うか、医療に消費税を導入するかどうかについての議論が盛んです。マクロレベルでいえば、明かに消費税増税をしなければならない環境にあります。 もっと先に財政改革や成長戦略の推進といったやるべきことが数多くあるとしても、既にそれでは…

これからの日本に備えるために

日本政府債務が1000兆円を超えた、と報道されています。 結局のところ、政府の収入と支出の差、すなわち不足分を国債発行で埋めてきた結果、ネットでこれだけの債務となりました。政策、戦略、官僚機構そして経済、国民の意識、人口問題、年齢構造などな…

ヴィジョンがあるか

(ジャカルタJCI病院視察) 私は、高校生のときに、こうなりたいと思った職業についています。ほぼ、そのときの思い通りの人生を生きてきた気がします。 もちろん医療や介護の仕事をすることについては、当時考えても見ませんでしたから、100%というわけで…

これからの病院

病院の組織は見事に縦割りです。医局があり、看護部があり、コメディカル、そして事務部があります。それぞれの役割を果たすために、各部署スタッフが目標、目的を持って機能を果たす組織ができあがっています。 しかし、実際のところ、組織の質をしステマテ…

高齢者住宅を活用した医療機関の勝ち残り戦略

先日、銀行及びハウスメーカー共催のサ付き住宅のセミナーを行いました。この類のセミナーは既に20回ほど全国で行っております。 厚労省は、機能分化と平均在院日数短縮により、病院病床の削減を行うということを、医療制度改革の柱としています。 いうま…