よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

もう一度原点に。常に原点に

人事考課制度の本当の意味

さまざまな組織からの依頼で人事考課制度導入を行うケースが増加してきています。以下は最近の医療機関のレクチャーで使った資料です。 「評価は賞与の評価と人事考課に区分できます。前者は業績評価であり、後者は情意考課、能力考課、業績考課、日常活動、…

的確な行動のために

ある対象は、すべて定性的か定量的かで認識され測定されます。 定性的とは「対象の質的な側面に注目する」ということで、また定量的とは「対象の量的な側面に注目する」という意味で使われています。 仕事においては、できるだけ指示や目標設定は定量的に行…

達成感を求め前に進む

決めた何かを成し遂げ達成感を得た時が最も幸せだと私は考えています。達成感をどれだけ得られるのかにより成長の度合いも決まります。 慌ただしく過ごしていると、ときに混沌とした毎日を乗越えたことだけに小さく納得し、残るものが少ない日々の気怠さに身…

夢を分解して一歩づつ

夢のない人生がいかに寂しいものだということに、気が付く時期があります。毎日を何気なく過ごすのであれば余計そにうした思いになるし、あることをやりたいとはじめは思っていたものの、目の前の仕事に忙殺され、懸命に生きて、その日ぐらしをしても同様の…

自らを生きること

人の命はそれほど長くなくて、できることも限られているにもかかわらず、すばらしい何かを成し遂げている人がたくさんいます。 小さな出来事を積み重ねながら、慎ましく、しかし地域で根を下ろし、地域のために頑張っている人もたくさんいます。また、何もし…

仲間たち

社内外を問わず、お互いに節度をもって思いやれる仲間たちがいます。それぞれの立場や仕事、性格や属性など、さまざまなものの多くを了解したうえで、一緒に仕事ができる彼らがいることで、仕事が円滑に進みます。縁があり、彼らと知り合えたことはとても幸…

不確実な時代への挑戦

先が読めないなか、前に進んでいかなければならない時代。仕事の質を上げ生産性を高めるために、3つの視点から、(教育をも含めるという意味で)広義の業務改善を考えます。 一つは、仕事の仕組みの見直しに関すること、二つ目は個人の技術技能、そしてコス…

夏祭りと思い出

真っ青な空の下、うだるような蒸し暑さのなかに、セミの声聞いたり、木陰で微風を感じるとき夏を感じます。ときどきの夕立が空気を洗い流してくれることもあり、この季節は、心爽やかに通り過ぎていきます。そんな夏の思い出は格別で、春や秋、冬の思い出も…

今と未来をみる

雲海が波打ちながら、境界線の曖昧な青空に吸い込まれるように果てしなく広がっています。これが現実であるのか。この世のものとは思えない不思議な光景です。自然の雄大さや威厳に心を打たれます。 しかし、今見ている景色は宇宙の広さを思い、銀河系のなか…

整然と雑然

整然とした金融街である中環(セントラル)と雑然とした商業のエリアである尖沙咀(チムサツイ)にはどちらにも活気があります。 ロンドンのシティの一部を切り取ったような金融関係のビルが林立さるセントラルや隣の金鐘(アドミラルティ)の一部には外国人…

飛翔そして飛躍

毎日のように医療の現場にいると、常に病院の盛衰に行きあたります。伸びる病院と伸びない病院。そして膝を折る病院と立ち上がる病院。そうした病院の戦略や行動へのサポートを行うことが弊社の役割の一つであることはいうまでもありません。急性期であれば…

強くなるために

あれもやりたい、これもやりたいと思います。しかし、実際にはあれもできていない、これもできていないという現状です。いま、大切なことは強みをみつけ、徹底的にそれを伸ばすこと。 足元を固める必要があります。 まずは、自分のなかでの強み(主観的強み)…

その日に向かって生き抜くこと

以前、「像の背中」という映画を観ました。役所広司と今井美樹が夫婦役で共演です。 余命6か月を宣告された役所広司が、180日をどう生きるのかという映画でした。象のように死を覚悟したとき、誰にもみつからないように死に場所にいくのではなく、皆にかか…

病院改革の考え方

体系的な病院マネジメントの必要性が理解されてきました。 それは病院の医師やスタッフを懸命に働かせるためにあるのではありません。病院マネジメントは、 地域のマーケティングを行う、 病院のSWOT分析を行い、どこに進めばよいのかについて強みを伸ばす方…

組織一丸となって

病院の経営は、マネジメントサイドが行う、という思考ではなく、前提として一人ひとりの医師の思いとのすり合わせ、あるいは議論が必要だと思います。従来からマネジメントサイドが病院の戦略を決め、枠組みを設定し、そのなかで医療を推進するという手法が…

医師と病院マネジメント

私には尊敬する医師が数多くいますが、そのなかの一人と話をしたときに、マネジメントが話題になりました。 ある医師は、ながく院長経験をもち、成果をあげようと努力をするプロセスにおいて、自然と病院マネジメントはどうあるべきかを考え行動して、もとも…

病院経営を継続するために

30年度の一般会計の歳入予算のうち税収が58兆円、残りは公債の発行で98兆円としています。歳出は、社会保障費や地方交付金、そして文教、公共工事、防衛その他の予算そして公債の償還等でもちろん98兆円です。 税収58兆円のうち、社会保障費33兆…

責任と権限

組織は人により構成されます。組織は役割により、管理者、監督者、一般の職員に分類されます。病院であれば、理事長、院長や副院長、事務長や看護部長、診療支援部長といった者が管理者に該当します。その下位に師長や課長などの中間管理職(監督職)があり…

マニュアルの効用

最近、マニュアル作成の要請が多くあります。以下の考えが重要です。 マニュアルを病院運営の柱に据えることが必要です。マニュアルというと、硬直的なイメージ、例えばマニュアル通りにしか仕事ができない職員をつくってしまうといったことが頭に浮かぶと思…

自然に触れて

休日でしたが、あれこれあり、夕方近くに帰宅しました。ふと思いたち、自宅のそばにある境内に来ました。空気が爽やかに澄んでいて、深呼吸をすると肺胞の隅々まで生き返るようです。 砂利道をザクザク音を立てて十数歩歩き、誰もいない小さなベンチにそっと…

診療報酬改定に思うこと

診療報酬改定は、政府の政策をそのまま反映します。 財政が逼迫し、原資を少ない税収と公債に依存して国を運営している日本は、公債をこれ以上増加させないためにも、増加し続けている社会保障費を一定に抑えるための施策が必要です。 社会保障費の多くは年…

これからの医療、介護の進む道

医療環境が益々厳しくなってきました。7:1の看護必要度の厳格化をはじめ、大型病院とそれ以外の病院との峻別が進み、急性期のなかでも役割分担がより鮮明になりました。 このようななか、多くの病院は戦略の見直しを行う必要があります。 とりわけ急性期…

患者としての立場から

ある大学医学部のエマージェンシーの教授から、石井さんの不幸は、大学病院の中をみていないことだ、といわれたことがあります。そのときには、何を話されているのかを理解できませんでしたが、今回自分がそうした属性の他の病院の患者になってみてその理由…

職員が120%の力を発揮する病院に

患者さんが集まる病院づくり、というテーマは病院幹部の永遠のテーマです。 医師自ら評判をつくるということや、病院のブランドや、ある診療科の強みが患者さんを呼ぶこと、立地や建物が利便性をもって、マイナスの要素がなければ患者さんが来院するといった…

医療、介護の優位性とは

組織が優位に立つためには、他に勝る組織の特性があることが必要です。 優位性は、組織が提供する商製品サービスが他と比較して、優れている点や性質のことをいいます。優位性は、品質、価格、迅速性等で表現できます。 品質は商製品サービスにより、さまざ…

米国医療の轍を踏まないように

昨日から読み直している本は、全国保険医団体連合会近畿ブロックアメリカ医療視察団によって、書かれた「苦悩する市場原理のアメリカ医療」(あけび書房)です。 医療費削減のために導入されたマネジメドケア、MHOにより、医療が十分に受けられない人が多…

権限規程が大切です

組織が機能を果たすためには、それぞれの部署において役割を持った者が、責任と権限をもって業務を行う必要があります。 病院でも、理事長をはじめとした管理者、そしてその指示のもとで活動する監督者、さらに現場で決められた業務を行う一般職がそれぞれの…

外来の大切さ

外来の運営の巧拙により、多くのことが変わります。とりわけDPC病院においては、外来での処置や検査が増加するため外来における業務の円滑な実施が、病院の業績そのものに直結します。部門別損益計算を行っていると、多くの病院の外来は赤字になります。 …

DPC病院で必要な人材

DPC病院では、高密度で質の高い合理的な医療を行うことが期待されています。 そこでは、正確かつ短時間で業務を完結する能力や、コストパフォーマンスが求められます。前者では、 ▽高い志=高いモチベーション ▽資格に応じた技術技能 ▽組織で決めた目標を…

これは大切、権限と責任について

組織における権限と責任を明確にしておくことはとても大切です。 多くの企業においては、上位者が命令したり、何かを決めるという暗黙のルールになっているなかで、業務が行われていることがあります。 支払いを行うときに、伝票に押印するということも、権…