よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

道にできた異国への入り口

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 今日、私の住んでいる街では、朝早く、梅雨明け間近のほんのひととき雨があがり、少しだけ爽やかな空が顔を見せていました。
 
 もうすでに新幹線に乗り遅れそうな時間が迫り、通いなれた駅までの道を小走りに歩いていると、道の端に、異空間への入り口ができていました。

 誰も歩いていない朝の静けさのなか、その不定形な入り口は、ひっそりとその場に溶け込んでいます。

 想像を絶する宇宙の大きさのなかで、なぜ地球があり、生命体が存在するのか。そして宇宙はなぜあり、宇宙の果てはどのようになっているのかといった思いをもつと、いかに自分が小さな生物であることがわかります。生きている世界のほとんどは理解不能であることが多く、自分が生かされていることを
実感します。

 なぜ生きているのかということを突き詰めることは止め、どうして生かされているのかという思いに至ると、自分のやるべきことが明らかになってきます。生きていることの価値は、ただ生きていることではなく、何かを生みださなければならないことに気がつくのです。

 漫然と生きることは、生きたくても生きられないすべてのものへの冒とくです。生きていることは目の前の何かに苦しむことではなく、何かに立ち向かうこと、何かをつくりだすことだと、あるときから思い続けています。

 享楽に浸るのではなく、ただ楽しく生きるのではなく、自らが思い、考えていることを信念をもち、着々と成し遂げていくことのなかでしか、生きていることの解を得られないのだと思うのです。

 道にできた小さな入り口は、日常に埋没しそうな自分の心を、新鮮で躍動する世界に連れて行ってくれたのでした。