よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

函館中央病院との韓国訪問

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 函館中央病院の方々と韓国を訪問してきました。

 私たちが15時に仁川(インチョン)空港に到着し、次の行動の準備をしているとき、突然PCを開けてニュースをチェックしている橋本院長から、ほんの少し前に北朝鮮から延坪島に砲撃があったことを教えていただきました。

 振り返るとラウンジのTVには黒山の人だかりができて放送に見入っていました。島から何本も黒煙が上がり攻撃を受けている映像が映し出されています。

 ファントムが出撃したということで、間が悪いよねと話ながら韓国の日程が始まりました。実際空港が閉鎖される、戒厳令がでる、ソウルが爆撃されるといったことがあれば、日本には帰れないと結構悲観的になりました。夜の街は妙に暗く、これはあえて暗くしているのではないかとうがった見方まででるほどでした。

 こんなところで焼き肉をたべている場合ではないという意見を無視して、会食をしていましたが、いま思うと戦時下の国で一緒に韓国に行った院長、医師、事務長、看護部長、副看護部長、経営企画メンバーが日本に帰れないとなければ病院の意思決定に大きな問題が発生する可能性がありました。

 ソウル大学医学部付属病院や附属施設を見学し、一定の目的を遂げることはできましたが、Twitterをみた方々からは御心配をいただき、益々不安になった韓国実質2日間の滞在でした。25日の午後にはもう日本での仕事に復帰していましたので、本当に短い時間でしたが戦争の間際にいて平和のことを考えた意義深い時間でした。

 また、韓国の病院システムのディテールまではチェックできませんでしたが、いくつかの点で日本の病院が優れている点が多数あり、しかし課題もみつかるなかで、これからの病院改革への一助となったことは間違いがありません。 

 韓国のよいところをたくさんみてきたなかで、戦争と平和、国民と医療、勤勉と怠惰、教育と人材、内国と国際等々、日本が韓国から学ぶことはたくさんありました。
 装甲車が横付けされる仁川空港から成田に着き、学んだことを実践するため、より精進してよい医療が提供できる環境づくりの役に立てる仕事ができればと決意したのでした。

 函館中央病院の皆様、本当にありがとうございました。