今回作成したものが職務基準で、そこに起案、審査、承認、報告まで分けられているものが職務基準 ですか、というご質問にお答えします。
職務基準は、仕事の基準であり課業(なすべきものとして割り当てられた仕事)ですから、権限の行使を伴わないものが多いです。
例えば処方箋が医師によって作成され、その内容を薬剤師がチェックし、調剤を行い、薬剤と処方箋を再度チェックをして患者さんに引渡します。これは調剤業務であり、そのなかで課業はさらに仔細です。
調剤業務と言う上記の仕事ではなく、調剤そのものが職務になります。調剤業務には権限の行使がすべて付着しますが、職務基準はそこにフォーカスせず、その業務ができる、という評価を行なうために設定すると言う側面があります。
勿論、調剤業務のなかには、実際は別途取り扱いが必要な薬剤を調剤するケースもあり、調剤を行なう段階で、権限者の許可をとるための処理があるかもしれません。
しかし、原則的に権限の行使の対象とならない個々の職務の記述が多いという理解をしてください。