地域連携支援の一部の資料をご紹介します。
(3)MRIの利用
MRIを高度利用するためには、次の点に留意する必要があります。
①MRIを利用する疾患を調査し列挙する
②利用予測頻度を検討する
③シミュレーションを実施
④収支から目標利用回数を決定する
⑤④の達成方法を検討する
ⅰ)自院での利用
検査内容を検討、検査を行うケースについての列挙、目標値達成割合を確定す
ることが必要。
ⅱ)病病連携による共同利用
a)他病院からの純粋な検査受託(他病院に設備がない場合)
b)他病院からの検査委託(他病院では時間がかかる場合)
ⅲ)病診連携による検査受託
診療所からの純粋な検査受託
⑥⑤の実行
MRIを利用することに対し、医師にインセンティブを提示するということは本末転倒であり、意味 がありません。請求できない検査はあり得ないからです。結局はすべての必要な患者に検査を行うの は、診断のために必要不可欠なことであり、あえてインセンティブを出す必要はありません。
あくまでもMRIを利用する必要がある患者さんが来院することが必要です。
来院する患者さんがいるからMRI検査がある、ということは当たり前のことであり、まずは患者さ んを集める必要があります。
そのための対応を行うことが必要で、個別のインセンティブを提供することよりも別途、賞与や年 俸への反映を行うということが必要でしょう。結局は地域連携の結果として成果をあげることになります。